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ソニー「α1 II」はさすがのフラッグシップ機だった 全部入り&快適操作の“プロ仕様”を堪能

ITmedia NEWS / 2024年12月29日 12時20分

ソニー「α1 II」はさすがのフラッグシップ機だった 全部入り&快適操作の“プロ仕様”を堪能

フラッグシップ機でもコンパクトさを維持するソニーのα1 II。縦位置グリップはオプション

 まさに全部入りフラッグシップでしたよ、「α1 II」は。

 そもそも、フルサイズセンサーのミラーレス一眼で最初に「フラッグシップ」と銘打って登場したのがソニーの「α1」で、2021年3月のことだった。

 その後、ニコンのフラッグシップ機「Z9」が21年12月に登場。キヤノンは少し遅れて24年11月に「EOS R1」を発売した。そのタイミングで、ソニーはα1の後継機「α1 II」を出したのである。

 「うちは一歩先を行きますよ宣言」をした感じだ。

●α9 IIIとα1 IIの違いと共通点は?

 α1 IIのボディデザインは基本的に1月に発売された「α9 III」とほぼ同じ。寸法も同じ。重さはちょっと違う。

 ボディが同じなので縦位置グリップも共通だ。

 ただ、大きく異なるのはセンサー。

 α9 IIIは新開発のグローバルシャッターで電子シャッターで撮影してもまったく歪まないし、高速でのシンクロ撮影もできる。シャッタースピードも最速で1/80000秒だ。その代わり、画素数は2400万画素で、ISO感度も拡張ISO感度でISO51200までだ。

 α1 IIは先代と同じ積層型センサーを採用。グローバルシャッター方式は搭載されなかったが、α9も3代目で搭載されたので、来るとしたら次のα1 IIIかも、と思わないでもないけど、根拠はありません。

 で、メカシャッターも搭載している。ローリングシャッター形式ではあるが、高速読み出しが可能な積層型で歪みは最小限だ。

 実際に電子シャッター時の歪みはどうなのか。α9 IIIと積層型ではない高画素で積層型ではない「α7R V」(高画素機は読み出し速度で不利ですよという例)と最新の積層型センサー搭載機EOS R1で撮り比べてみた。

 α1 IIは高画素ながらほぼ歪みが出てないのは素晴らしい。今回の作例はすべて電子シャッターで撮っているけれども、まず問題は感じなかった。さすがだ。

 そして画素数は約5010万画素とα9 IIIの2倍強あり、ISO感度も拡張ISO感度で最高ISO102400まで上げられる。

 感度別に比べてみると、確かに超高感度時の画質はα1 IIの方が上で、ディテールがより出ていた。高画素ながらα9 IIIより高感度なのだ。

 シャッタースピードは最高で1/32000秒、連写速度は電子シャッター時で最高秒30コマ。ここの数字はα9 IIIには及ばないが、十分に高速だ。

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