ソニー・ホンダモビリティ、EV初号機「AFEELA 1」正式発表 約9万ドルから 日本でも26年納車開始
ITmedia NEWS / 2025年1月7日 12時12分
「CES 2025」で初の製品となるEV「AFEELA 1」を発表
ソニー・ホンダモビリティは1月6日(現地時間)、米国ラスベガスで開催中の「CES 2025」で“AFEELA”ブランドの初の製品となるEV「AFEELA 1」を発表した。日本でも2026年に納車を始めるスケジュールで販売予定で、詳細は改めて発表する。
装備やカラー設定の異なる「AFEELA 1 Origin」と「AFEELA 1 Signature」を用意。価格は、車両に3年間のサブスク料金(5G使用のオンラインサービス)を含めて8万9900米ドル(約1423万円)から。同日より米国カリフォルニア州でオンライン予約受付を始めている。
AFEELA 1は、運転手の負荷軽減を目指す運転支援システム(ADAS)や対話型パーソナルエージェントを搭載したEV。カメラやLiDAR、レーダー、超音波センサーなど40のセンサーで周辺環境や運転状況をセンシングし、データを最大800TOPSの計算能力を持つECU(電子制御ユニット)で処理、AI技術も駆使して高度な運転支援を提供するとしている。
周辺環境などのデータは、ゲームエンジンとしても知られる「Unreal Engine」を使ってビジュアル化し、車内ディスプレイ上に表示する。また車内には、各シートから多彩なアプリやエンターテインメントコンテンツを楽しめるディスプレイやサウンドシステムを搭載。独自のノイズキャンセリング技術やソニーの立体音響技術、米Dolbyのイマーシブオーディオ技術「Dolby Atmos」にも対応する。
AFEELA 1の航続距離は、最大300マイル(約483km)を想定。充電にはテスラのスーパーチャージャーネットワークを利用できるとしている。
オンラインサービスを使って納車後の機能拡張も可能だ。ソニー・ホンダモビリティの水野泰秀会長兼CEOは「AFEELA 1は、先進のソフトウェアと徹底的に磨き上げられたハードウェアを組み合わせたバディ(相棒)と呼べる存在。安心・安全で快適な移動体験を提供する」と胸を張った。
ソニー・ホンダモビリティは、ソニーグループと本田技研工業(ホンダ)が22年に設立した新たなEVメーカー。AFEELAは同社のEVブランドで、第1弾を25年中に販売することを目指していた。
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