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CIO、モバイルバッテリー発火で自主回収&返金対応 製造委託先の“現場判断”で不具合発生

ITmedia NEWS / 2025年1月27日 18時31分

CIO、モバイルバッテリー発火で自主回収&返金対応 製造委託先の“現場判断”で不具合発生

モバイルバッテリー「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」

 スマートフォン周辺機器の製造・販売を手掛けるCIO(大阪府守口市)は1月27日、モバイルバッテリー「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」を自主回収し、返金対応すると発表した。同製品が発火する事象が日本国内で発生。原因を調査したところ、同製品の一部製造ロットで使用していたバッテリーセルに不具合が見つかったという。

 対象製品の型番は、ホワイトのモデルが「CIO-MB20W2C-5K-EX01-WH」「CIO-MB20W2C-5000-EX01-WH」、ブラックのモデルが「CIO-MB20W2C-5K-EX01-BK」「CIO-MB20W2C-5000-EX01-BK」。製品背面の1行目には型番に加え、「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable Model:CIO-MB20W2C-5K-EX01」または「SMARTCOBY Ex SLIM Qi2 & Cable Model:CIO-MB20W2C-5000-EX01」と記載。以下のシリアルナンバーのものが対象としている。

・SN:CIO-CN-115-1

・SN:CIO-CN-115-2

・SN:CIO-CN-116-1

・SN:CIO-CN-116-2

・SN:CIO-CO-116-2

・SN:CIO-CP-115-1

・SN:CIO-CP-116-1

・SN:CIO-CQ-115-1

・SN:CIO-CQ-115-2

・SN:CIO-CQ-115-3

・SN:CIO-CQ-116-1

・SN:CIO-CQ-116-2

・SN:CIO-CQ-116-3

・SN:CIO-CQ-116-4

 シリアルナンバーのCOとCQの判別が難しい場合、COに対応する型番は「5000」のみ、CQに対応する型番は「5000」と「5K」であることを参考にするほか、型番内のO(オー)の表記と見比べて判別してほしいとしている。

 製品の回収と返金の手続きは、同社Webサイトの専用フォームで受け付けている。なお同製品の新規出荷および販売は停止済み。

 CIOによると、バッテリーセルのマイナス極に塗布する「スラリー」と呼ばれる個体の粒子を混合した液体の粘度が基準値に満たないものがあり、剥離したスラリーが堆積し、結晶化・肥大化した結果、マイナス極とプラス極がつながる「内部短絡」が発生。バッテリーが発火した可能性が高いという。

 バッテリーセルの製造委託先で、スラリーの異常を検知。本来の製造プロセスにはないスラリーの攪拌を現場の判断で実施し、その後の検証も不足していたため、一部製品でスラリーの粘度が低くなったという。CIOでも出荷前に検査を実施したが、スラリーの異常は検知できなかったとしている。

 これを受け、CIOは検品体制やテスト基準の厳格化、バッテリーセルを製造する委託先の見直しなどを進めている。

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