その昔、巨乳は悪だった? “大きなおっぱい”は日本ではどのように扱われてきたのか「巨乳の誕生」著者に聞いた

ねとらぼ / 2017年11月17日 19時0分

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安田理央さん。事務所にて

 今では普通に使われている「巨乳」という言葉。しかし、この言葉が生まれたのは比較的最近で、そもそも日本ではもともと、おっぱいは性の対象として見られていなかったと言います。

 「巨乳」という言葉はいつから生まれたのか。日本人はいつごろから、おっぱいを性的に見るようになったのか。実は意外と知られていなかったおっぱいの謎と歴史を、書籍「巨乳の誕生 大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか」の著者・安田理央さんに聞いてみました。

 安田理央さんはフリーライターで、主にアダルトテーマを中心に執筆。また、特にエロとデジタルメディアとの関わりに注目していおり、アダルトメディア研究の第一人者でもあります。そんな安田さんが今回注目したのは、巨乳の歴史。「巨乳の誕生」では、おっぱいがどのようにメディアで扱われてきたのかを探っていったと言います。

●80年代までは人気がなかった「大きなおっぱい」

―― まずはどうして「巨乳史」を書くことにしたのでしょうか?

安田理央(以下、敬称略):この本の前に「痴女の誕生」という本を書きまして、アダルトメディアの歴史を説いたのですが、かなり面白かったんです。さて、次はと思った時に「巨乳」が思いついたのです。でも僕は巨乳好きではないんですよ。

―― そうなんですか! さぞお好きかと思いました。

安田:ネタとしては面白いんです。繰り返しますが、好みではないです。実際、80年代まで大きなおっぱいの人は人気なかったんですよ。昔を振り返ってもそう思ってましたし。では、いつからメディアに大きなおっぱいがでるようになったのか。それが気になったわけです。

―― それで調べることになったのですね。

安田:今年で創刊40周年を迎える『バチェラー』(ダイヤプレス)っていう巨乳専門誌があるんですが、そこの編集部に行って40年分見せてもらったり、『週刊プレイボーイ』も創刊号から編集部で見せてもらったりしました。あとは古本を買い集めたり、国会図書館に行って調べまくったりしましたね。

●日本人は胸を性的に見ていなかった

―― 巨乳の歴史を教えていただけますか?

安田:日本の話からすれば、日本人っておっぱいに興味がなかったんです。というか、性的な対象として見ていなかったんです。

―― そうなんですか!?

安田:江戸時代の春画を見るとわかるんですが、着衣での性器ばかり描かれていて、裸体自体が少ない。どうやら当時は男女の体の違いは性器だけだと思っていたようなんですね。おっぱいは描かれないし、愛撫もされない存在。まず、日本人は裸体に興味がない。だから混浴でも平気だったんです。

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