Twitterユーザーの呼びかけで正体判明! 謎の巨大観音像写真から始まった歴史ミステリーに「鳥肌立った」「集合知の勝利」

ねとらぼ / 2017年12月8日 8時0分

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巨大な観音像と、それを取り巻く人たち。近畿地方のとあるお寺に眠っていたとのこと(画像提供:つるまさん)

 たった1枚の写真から、謎に包まれていた巨大観音像の正体が判明――。Twitter上で繰り広げられた、奇跡のような歴史ミステリーの解読劇に「鳥肌立った」「集合知の勝利」といった声が寄せられています。

 発端となったのは、サイト「コンクリート像を見にゆきます(仮)」の管理人・つるまさんが12月1日にTwitterに投稿した1枚の写真。そこには1体の巨大な観音像と、その周りに集まった大勢の人々が写っていました。「この観音像が撮影された場所、年代を探しています。これだけ巨大な観音像なのに、日本のどこにあった(ある)ものなのか、全く不明なのです」とつるまさんは呼びかけました。

 つるまさんによると、この写真は近畿のとある寺で見つけたとのこと。しかしこれだけ巨大な観音像であるにもかかわらず、写真が撮影された場所も、年代も一切が不明。ツイートはたちまち拡散され、ここからTwitterユーザーによる壮大な推理合戦がスタートします。

 ある人は観音像の作風から「この仏師の作風に似ている」と指摘。またある人は写真に写っていたお坊さんの袈裟(けさ)の形から「昭和初期の禅寺では」と推測します。リプライ欄にはさまざまな分野から“考察班”が集いはじめ、「これだけ大きな仏像なのに写っている僧侶が少なすぎる」「日本ではなく満州や台湾など海外なのでは?」「右手に鉾を持っているから海洋信仰がある土地ではないか」など、次々と情報が寄せられます。中にはAIにより白黒写真に色をつけてみる人、写っている被写体のサイズから観音像の高さを推測する人も。これが集合知か……!

 しかし、どの情報も決定打にはならず、引き続きつるまさんは情報提供を呼びかけます。そんな中、事態が動いたのは12月5日。signal9.jpさんが、“福崎日精”という仏師(※)と、埼玉・秩父にある大淵寺(大渕寺)護国観音との類似を指摘したことでした。これがつるまさんに、ある“ひらめき”を与えます。

 つるまさんがひもといたのは、国立国会図書館デジタルコレクションにも納められている「観音の霊験」という文献。この中に「福崎日精の師匠らしき人物が、大淵寺の護国観音を作る前に九州青ヶ島に滞在していた」という記述があったのを思い出したためです。

 さらに調べてみると、長崎県の青島に「子安観音」という観音像があることも判明。「青島」「子安観音」「福崎日精」――写真から得られた手掛かりと、これまでに寄せられた情報が、この3つのキーワードを中心にパズルのようにピタリとはまっていきます。さらに「青島出身の者です」という人まで現れ、つるまさんの推理を裏付ける形に。こ、これだああああ!

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