「やはり、電動大型バイクには“大型二輪免許”が必要です」 12月の道交法改正「バイクの免許」何がどう変わる?

ねとらぼ / 2019年11月20日 13時42分

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電動大型バイクの運転免許区分は、これまで「謎」の状況だった

 以前、ハーレーやBMWも、電動ならば大型でなく中免(普通自動二輪免許)で乗れてしまう「日本の二輪免許制度の変な謎」を紹介しました。

 簡単におさらいしましょう。バイクの免許は、排気量400ccまでならば「普通二輪免許」(かつての中免/自動二輪免許中型限定)、400ccを超えるならば「大型二輪免許」が必要といったように「エンジンの排気量」で区分されます。

 でも排気量という概念のない電動バイクは、車両および免許区分けに法が追い付いていない状況にありました。電動バイクならば、軽二輪/250cc以上のバイクを運転できる免許(つまり、普通二輪免許)があれば、例え大型でも、ハイパワーでも、全てに乗れてしまう状況だったのです。

 しかし、というか、これでは危険なので当然なのですが……このいびつな状況はなくなります。免許区分の根拠となっている道路交通法施行規則の一部が2019年12月1日に改正され、「モーター定格出力20kW超の電動バイク」は大型自動二輪車に区分されることになります。

 電動バイクの場合は、モーターの定格出力が0.6kWまでならば原付一種区分の車両に乗れる「原動機付自転車免許」、0.6kW~1kWまでならば原付二種区分の車両に乗れる「普通二輪免許(小型限定)」、1kW超で普通自動二輪車(軽二輪車)区分の車両に乗れる「普通二輪免許」でしたが、今回の改正によって、その上に新たに「20kW超」の区分ができます。1kW~20kWまでの電動バイクは普通二輪免許、そして20kWを超える電動バイクを運転するには「大型二輪免許」が必要になります。

 ハーレー・ダビッドソン初の電動バイク「LiveWire」の出力は約77kW(105馬力)とされるので、20kWは軽く超えるでしょう。これに乗るには大型二輪免許が必要です。もっとも大型バイクにおいて、とくにスポーツ系電動バイクの速さ、特に発進加速の鋭さを考えるだけでも「さすがに運転技術や適正も備えていなければ危険である」ので、今回の改正は全くもって正しいといえます。

 なお「既に業務で使っている人」は、1年の猶予措置も設けます。改正施行日前に普通自動二輪免許を受けており、かつ、大型電動二輪車の運転に従事している者については「施行日から起算して1年を経過する日までの間、引き続き運転することができる」「大型電動自動二輪車で運転免許試験を受けられることとする」とあります。「従事している者」とあるので、所持・所有ではなく「業務で使っていること」が条件になると推測しますが、どのように証明するのかは不明です。

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