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堂本剛、27年ぶり映画主演 「いろいろを整えることをやめて崩すイメージで」

ねとらぼ / 2024年5月10日 7時4分

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堂本剛、映画「まる」で27年ぶり映画主演

 2024年10月に公開の映画「まる」で、人気デュオ「KinKi Kids」の堂本剛さんが主演を務めることが明かされました。堂本さんは1997年公開の「金田一少年の事件簿 上海魚人伝説」以来、27年ぶりに映画主演を果たします。

 同作は、美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田が、事故によるけがが原因で職を失った後、部屋の床をはう1匹の蟻に導かれるように描いた○(まる)を発端に、日常が○に浸食され始めるという物語。「彼らが本気で編むときは、」「波紋」などの作品で知られる荻上直子さん監督/脚本作品です。

 不思議な事態に巻き込まれていく沢田を演じる堂本さんは、1995年に日本テレビ系列でスタートした「金田一少年の事件簿シリーズ」、「ぼくらの勇気 未満都市」(1997年/NTV)、「Summer Snow」(2000年/TBS)などのドラマ作品を中心に10代の頃から数々の作品に出演。近年では音楽活動が中心となっていた堂本さんですが、監督と企画プロデューサーから約2年間の熱烈オファーを受け出演に至ったとし、今回の発表に長文のコメントを寄せています。

 デザイナーの大島依提亜さんによる2種類のティーザービジュアルでは、巨大な○に飲み込まれそうな沢田の上に、「ある日突然、○が迫ってきた」という言葉が微妙にゆがんだ形で添えられたビジュアルと、背後に○が迫る中、虚無感のある表情を浮かべる沢田を切り取ったビジュアルとなっています。

●主演:堂本剛(沢田役)コメント

 主演でお芝居させていただくのは久しぶりです。寝不足で誰のために何のために働いているのかも考えられない毎日を過ごしている主人公の沢田。だから顔色も良くはない、目の下にはクマ、顔の筋肉も動いていない。自分本来の心で人生を柔らかく生きて描きたいままに画を描くこと。これがかなえば良いだけなのに、人は自分を誰かと比べ、審査し、点数のようなものを付ける。孤独だということをそれこそ理解できずにそうしてしまう人も多いのだろう。孤独を感じていなければ人はそうならないだろう。頼んでもいないのに人は人の生き方や道にそうする事で我が身や我が心が安心するのだろう。ならばそれに付き合うこともまた人生か? と、沢田なりに人々の孤独に漂ってみている。きっと正しくないしもはや楽しくもないことはわかっているが、いらぬ優しさがそうさせてしまうのかもしれない。そんな沢田を演じるうえでいろいろを整えることをやめて崩すイメージで演じさせていただきました。

 共演者の皆さまがとても優しく接してくださいました。荻上監督をはじめスタッフの皆さまも大変優しく接してくださいました。そのことがいちばん嬉しくて幸せでした。「人は人に優しく生きることができる」をかなえ合い大切な一日を繰り返し完成した作品『まる』。

 まるという言葉や文字を皆さまはどう捉えてこの作品を楽しんでいただけるか興味深いところです。

 劇中でもたくさんまるを描きました。細部に渡る隅々まで。たくさんたくさん描きました。世の中が平和を諦めずに平和を作ることへ時間や命を繋げてほしいと想いを込めて「。」

●監督・脚本:荻上直子コメント

 撮影中の1カ月間、純度の高い無色透明な塊、みたいなもののそばにいるような気持ちでした。もし彼のタマシイが見えたら、きっとそんな感じなのだろうと思う。混じり気のないどこまでもどこまでも透明な珠(たま)。

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