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日テレ『セクシー田中さん』調査結果公表 ドラマ化めぐり原作側と制作側に認識の齟齬 90ページにおよぶ報告書に書かれていたこと

ねとらぼ / 2024年5月31日 19時13分

日テレ『セクシー田中さん』調査結果公表 ドラマ化めぐり原作側と制作側に認識の齟齬 90ページにおよぶ報告書に書かれていたこと

ドラマ「セクシー田中さん」

 日本テレビは5月31日、ドラマ『セクシー田中さん』の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが亡くなった問題を巡り、外部弁護士も入った社内特別調査チームによる調査結果を公表しました。報告書ではドラマ化許諾の条件が制作サイドに伝わっていなかったことなど、コミュニケーション不足による信頼関係の喪失や、出版元の小学館側と日本テレビ側との認識の齟齬があったことなどがわかったとしています。

●「原作に忠実に」という条件は伝わっていたのか

 同作をめぐっては、芦原さんがドラマ化に当たっての条件「原作に忠実に」が守られず脚本の修正を重ね、終盤の脚本を自ら執筆せざるを得なくなった事情をネット上に投稿。その後「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」と投稿を削除した後に1月29日亡くなっています。

 日本テレビは「今回の事態を極めて厳粛に受け止め」社内調査を実施していましたが2月15日、ドラマ化にあたって窓口となっていた小学館とも協力して、新たに外部有識者にも協力を依頼した上で、ドラマ制作部門から独立した社内特別調査チームを設置する方針を明らかにしていました。

 公開された90ページの報告書では、芦原さんがブログで記した「原作に忠実に」がドラマ化の条件だったのかということ、小学館側と日本テレビ側に認識の齟齬があったこと、ドラマ制作の過程で芦原さんが制作側に不信感を抱いていったこと、ドラマの最後の2話では小学館側から「ドラマの脚本家を外してほしい」「脚本通りに放送すること」と連絡があったことなどを紹介。「制作・放送過程における関係者間の認識齟齬やミスコミュニケーションの発生とその理由」「原作者と制作サイド間の信頼関係が失われていった経過」「原作者による制作サイドへの不信が招いた決定的トラブル」「日本テレビの制作体制等に関する問題意識」「原作者の意向にそぐわないものであったか」などがまとめられており、今後のドラマ作りへの提言が盛り込まれました。

 同局代表取締役社長執行役員の石澤顕氏は「(調査の中で)改めて芦原さんがまさに心血を注いで原作『セクシー田中さん』を作り上げ、そしてドラマ制作に向き合っていただいたことを実感いたしました。また脚本家の方は素晴らしいドラマを作るため、力を尽くしていただきました」とドラマ制作に携わった関係者に感謝を述べる一方、「ドラマの制作に携わる関係者や視聴者の皆様を不安な気持ちにさせてしまったこと」を謝罪。「調査報告からドラマ制作者側と原作者側のお互いの認識の違い、そこから生じているミスコミュニケーション、ドラマの制作スケジュールや制作体制、契約書の締結時期など、今後日本テレビとしてさらに厳しく取り組まなければならない点が見つかりました」と指摘された課題について責任をもって取り組むとコメントしています。

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