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飛べなくても、目が見えなくても…… “生きる意思”を強く見せたセキセイインコ、穏やかな最期に「たくさんありがとう、大好きだよ」

ねとらぼ / 2024年6月8日 21時30分

飛べなくても、目が見えなくても…… “生きる意思”を強く見せたセキセイインコ、穏やかな最期に「たくさんありがとう、大好きだよ」

「生きる」強い意思をもっていたインコ

 近年、飼い主の「ペットは家族の一員である」という意識が高まり、ペットに対しても健康で長生きできるように、生態や習性に合わせた適切な飼養管理が行われるようになってきました。生活環境や栄養状態の改善、ワクチンや駆虫薬の普及、獣医療の進歩などさまざまな要因で、ペットの平均寿命が延びています。

 「一般社団法人ペットフード協会」による「令和2年(2020年)全国犬猫飼育実態調査」では、犬の平均寿命は14.48歳、猫の平均寿命は15.45歳。10年間で犬は0.58歳、猫は1.05歳寿命が延びています。成犬・成猫は1年で人間の4歳分の年齢を重ねるといわれており、大きく寿命が延びていることが分かります。

 寿命が延び、愛するペットとともに長く暮らしていけることはとても幸せなことですが、長寿化ゆえに新たな課題も発生しています。それは加齢により生じる体の不調です。

 ペットも人間と同じで、歳を重ねるにつれ体力や免疫力が落ち病気にかかりやすくなったり、足腰が弱ってきたりします。それだけでなく、認知症や寝たきりになって、人と同様に介護が必要になるケースも。もちろん加齢だけでなく、病気やケガなどが原因で介護が必要になることもあるでしょう。

 そこで、ねとらぼではペットを介護した経験のある読者にアンケートを実施。寄せられた数々のエピソードと写真を紹介するとともに、介護の現実や厳しさだけでなく、その経験から生まれるペットへの深い愛情や命の尊さを伝えていきます。

●第12回 セキセイインコの「きみ」ちゃんと飼い主さん

―― 介護が始まったときのペットの年齢と、きっかけを教えてください

 6歳ごろに頭蓋骨の小ささによる神経系の斜頸(左右のどちらかに首をかしげる姿勢をとる状態。重度になると立っていられずに転倒してしまうこともある)を発症し、7~8歳ごろから介護が始まりました。その後両足の腱断裂、白内障で視力を失うなど老化による症状も出ました。私(飼い主)が介護をし、10歳3カ月で虹の橋を渡りました。

―― どのような介護をしていたのでしょうか

 斜頸のために飛ぶことを断念せざるを得なかったことと、両足の腱断裂により止まり木にとまれなくなったので鳥かごを卒業し、プラケースでの生活へ移行しました。白内障で視力を失ってからは自力で水を飲むことは危険だったので、数時間おきに水を飲ませました。

 小鳥の専門病院は少ないので3カ月に1度、2時間ほどかけて横浜小鳥の病院で定期健診を受けていました。最期の2~3カ月は自力でご飯を食べることも難しくなっていたので、雛のときにやっていたような挿し餌でご飯を食べさせていました。

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