“ワイングラスを持つ女性”を絵で再現→圧巻の出来栄えに「最高の先生」「素晴らしいアーティスト」と感嘆相次ぐ

最初はまるで人体模型のよう

　5年前や10年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘！」。今回は2017年12月にYouTubeへ投稿された、現実のようにリアルな“ワイングラスを持つ女性の肖像画”を描く動画を紹介します。

　この動画を投稿したのはYouTubeチャンネル「Isabelle Richard Art」。若い女性や、時におばあさんや赤ちゃんまでをモデルに、本物かと思ってしまうようなリアルな肖像画を制作する様子を発信しています。

●現実の女性のような肖像画はどうやって完成する？

　動画は女性の横顔を描く様子からスタート。女性の肌は最初に赤みの強い色を乗せ、その上に生成りのような色を重ねていき、この時点ではまるで人体模型の顔部分のようにも見えます。

　その上から、骨の形に添って陰影をつけるように頬を描くIsabelleさん。目元と唇に赤く色を重ね、まつ毛や目のくぼみの影、鼻の筋など細部に長い時間をかけているのが分かります。卓越しつつもゆっくりと丁寧な筆づかいを見ていると、Isabelleさんの絵を描く喜びが伝わってくるようです。

　さらに髪の1本1本に反射する光、黒い服から見える背中の骨の凹凸、ワイングラスとそれを持つ繊細な手の動きまでを描き、まるで“ワイングラスを持つ女性の横顔を背後から見ている”ような美しい肖像画が完成。Isabelleさんがさらに細かく筆を重ねていくと、瞬く間に現実との境目があやふやになりそうなほどリアルな“女性”がキャンバスの上に誕生しました。

　日々肖像画を制作するうえで、Isabelleさんは細部までを描いて絵に命が吹き込まれるのを楽しみにしているとのこと。乾燥までに時間はかかるが耐久性が高いため肖像画には油彩を選んでおり、Isabelleさんによれば自身の作品は頑丈で、ひび割れたり変色したりといったことはないそうです。

　動画には「言葉がない……素晴らしいよ」「最高だ。ただひと言、“革新的な創造性”だね」と感嘆するコメントが。制作過程をじっくりと見られるため「あなたは最高の先生だよ。すごく分かりやすい」「先生ありがとう。素晴らしいアーティストだ」と感謝の声も寄せられています。

動画引用：YouTubeチャンネル「Isabelle Richard Art」