【五輪】「誤審のツケを選手に払わせるな」と物議の体操“メダル無効”騒動 失意の選手へラッパーが粋な計らい

団体金メンバーのジョーダン・チャイルズ選手（画像はJordan Chiles　公式Instagramから）

　パリオリンピックで獲得したメダルが“無効”となった体操米代表のジョーダン・チャイルズ選手。ラッパーのフレーバー・フラヴの粋な計らいが「あなたの心が金メダル」「ジョーダンはあなたの厚意、そしてメダルにふさわしい選手」と支持を集めています。

●オリンピックは終わっても……続く誤審騒動

　チャイルズ選手は5日に行われた種目別ゆかで5位になるも、採点見直し要求の結果3位に繰り上がり銅メダルを獲得。その後、4位に繰り下がったルーマニアのアナ・バルボス選手側がスポーツ仲裁裁判所（CAS）に申し立てた異議が10日に認められたことで5位に戻されていました。

　米体操連盟が11日に「あらゆる手段と抗議のプロセスを模索し続ける」と“納得できない”旨の声明を出し、「誤審のツケを選手に払わせるな」と米国のファンが憤る中で、フレーバー・フラヴは13日に「アメリカは権力と闘い続けるがつかの間は」との言葉とともに、きらきらと輝くブロンズ時計のネックレスをSNSで公開。

　「俺は約束を守る男」との言葉通り、11日に「きみだけのブロンズのネックレスを贈ろう。俺はきみの味方」といち早くチャイルズ選手への支持をX（Twitter）で表明していたフレーバー・フラヴ。時計のネックレスは彼がいつも身に着けているシンボルです。

　チャイルズ選手本人は現在「皆さんが想像する通りSNSはやれない状態」だとして、本人に代わり母親が「とても意義のある行為」と感謝を投稿。ファンからも「メダルに等しい行為」「あなたこそ真のヒーロー」「パリ五輪のハイライト」と称賛されています。

　フレーバー・フラヴは米水球女子代表が経済的に苦境にあると知ると、スポンサーに立候補。オリンピック期間中は自ら支援する水球チームのほか、あらゆる競技を観戦する姿がキャッチされていました。