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一気読み必至の戦慄ゾンビマンガ『ヒトグイ』レビュー パニックホラーの鬼才が放つ最新作を見逃すな

ねとらぼ / 2024年8月28日 18時5分

 一気に駆け抜ける第14話までの内容は、映画でいうところの冒頭15分くらいのツカミの部分にあたるだろう。

 そして、人食いたちはなぜ突如現れたのか? なぜ撃たれても、切られても死なないのか? そろそろ謎を解き明かすキーが描かれそうだな……というタイミングで、まさかの未確認物体が出現! ますます「これからどうなっちゃうの!?」という展開になっている。

●今後のストーリーを予想してみる

 『ヒトグイ』はまだ連載がはじまったばかり。そこで、蔵石ユウ&イナベカズの過去作を踏まえて今後のストーリーを予想をしてみよう。

 注目してほしいのが、訳あって護送車に乗り合わせたチンピラ風の男・吉岡正文だ。実は、過去作『アポカリプスの砦』(ゾンビもの × ヤンキーものという異色作)にも登場していた。同じ名前と見た目をしていて、今作でも犯罪歴のある狡猾(こうかつ)な人物として描かれる(両作品は並行世界なのかもしれない)。吉岡はサバイバル能力が非常に高く、今後、主人公・南雲と行動を共にする良き相棒役となることが予想される。

 振り返れば、蔵石ユウ&イナベカズ作品では、極限状態におかれた主人公とその仲間たちとのゆるぎない信頼関係が印象的であった。例えば『アポカリプスの砦』のメインキャラである不良4人組は、ケンカばかりで怒鳴り合いや殴り合いが絶えないが、ピンチのときは命を張って互いを守ろうとしていた。今作『ヒトグイ』でも、傍から見れば荒くれ者の奴らかもしれないが、読んでいて胸がアツくなるような男の友情関係が描かれるのではないだろうか。

 それと、劇中世界の設定についても考えてみよう。蔵石ユウ&イナベカズ作品は、とにかく話のスケールがでかい。人間を家畜のように飼う謎の施設が舞台の『食糧人類』は、前半は暴力表現やグロ表現が前面に出ているものの、途中から、往年のハードSFを思わせる展開に突入する。『2001年宇宙の旅』や『幼年期の終わり』(いずれもアーサー・C・クラーク作)のごとく、何百万年というタイムスパンで、宇宙規模の事態に発展していくのだ。

 『ヒトグイ』でも、先述した第14話の衝撃シーンからして、相当でかい話になりそうな予感がする。『アポカリプスの砦』や『食糧人類』並みの緻密な設定で描かれるとしたら、非常に面白い内容になるだろう。

 これから毎週金曜日にLINEマンガで新しいエピソードが公開されるとのことだ。「毎日¥0」を使って無料でお得に読むのもよし。奮発して課金・一気読みするのもよし。マンガ『ヒトグイ』をどうぞお見逃しなく!

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