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売り上げ好調の「わんだふるぷりきゅあ!」、後半戦で急展開 “人間が絶滅させてしまった動物”にプリキュアはどう対峙するのか

ねとらぼ / 2024年8月29日 18時5分

●数字上も絶好調な「わんぷり」

 さて、そんな前半戦を終えた「わんぷり」ですが、数字上も絶好調です。

 2024年8月に発表された東映アニメーションの2025年3月期1Q(2024年4~6月の数字)のプリキュア国内版権売り上げは、コロナ禍以降2020年からの5年間では最高の売り上げとなる1億6100万円となりました(昨対116.7%)。

 決算短信ではプリキュアの「ショップ事業」「催事」が好調との記載もあり、キャラクター商品やイベントが好調なようです。

 また、玩具を始めとした関連商品の数字であるバンダイナムコHDの「トイホビー売り上げ」も2025年度3月期の1Qは17億円。2023年同期の12億円から141.7%と大幅にアップしました。玩具を始めとした関連商品の売り上げも良好なようです。

 主力玩具「変身ワンダフルパクト」「おしゃべりたっぷりこむぎ」が安定した人気なのに加え、コスメ玩具「PrettyHolicシャイニーキャッツパクト」も玩具屋さんの棚から消え、入手が困難になるほどの人気となっています。

 2023年は「プリキュア20周年」で大きな盛り上がりだったため、本年はその反動で数字が落ちるかと思いきや、2023年よりも国内版権もトイホビーも増収となっているのは「わんぷり」のコンテンツの力の強さがうかがえます。

●好調の要因は?

 「わんぷり」が好調な要因は複数あるかと思われますが、一つに「敵と戦わない平和的な作風」が子どもたちに受け入れられたことがあるようです。

 SNS上では「これまでのプリキュアは怪物が怖くて見なかった子どもが、わんぷりは楽しく見ている」というコメントがいくつも見受けられ、「肉弾戦をしない」「怖くない」という平和的な作風が新しい子ども視聴者の獲得につながっていることがうかがえます。

 また、「わんぷり」の前半戦は、敵組織の情報を排除し、プリキュアたちの関係性をじっくりと描きました。そのおかげで各々のキャラクターの輪郭が明確となり、その魅力が引き出されました。このキャラクターたちの魅力がキャラグッズの購買にもつながり、わんぷり好調の要因の一つとなっているようです。

 玩具情報誌においても、「わんぷり」は「キャラクター自体の人気の高さがうかがえる」と報じられています。

一方で2月にスタートしたプリキュアは初動の好調が継続している。玩具だけでなくステーショナリー関連も好調なことから、キャラクター自体の人気の高さがうかがえる。『月刊トイジャーナル2024年4月号』(東京玩具人形協同協会)P68

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