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“あらすじが読めない本”が想像以上の難易度 全員お手上げ状態で「呪文かな?」「二行目まで到達できず」

ねとらぼ / 2024年9月2日 19時45分

“あらすじが読めない本”が想像以上の難易度 全員お手上げ状態で「呪文かな?」「二行目まで到達できず」

画像提供:たまさかさん

 淪落の尤物……? 澆季に落涙……? 難読漢字が多用された“あらすじが読めない本”がX(Twitter)で話題となっており、ユーザーからは「呪文かな?」「漢字が読めん! 読めたところで意味が分らん!」など反響が寄せられています。

●漢検1級の方いませんかー!

 投稿者は推理小説好きのXユーザー・たまさか(樹智花)さん。「先日買った本ですが、浅学であらすじが読めない……」と公開したのは、小説の裏表紙に書かれた“あらすじ”です。

 問題のあらすじは、「仁術の士モリース・ルヴェルは稀代の短編作家である」と“まだ読める”文章でスタート。しかしその後は、「面痛の慈悲を持つ輩、淪落の尤物や永劫の闇に沈みし者澆季に落涙するを、或いは苛烈な許りに容赦なく、時に一抹の温情を刷き、簡勁の筆で描破する。白日の魔を思わせる硬質の抒情は……」と知ったかぶりをする気すら起こらない難読漢字が多用されています。これはお手上げだ……。

●もともとは昭和3年に出版された本

 この作品は2003年に東京創元社から発売された、フランスの鬼才作家であるモーリス・ルヴェルの短編集「夜鳥」。同社の解説ページによると、ルヴェル(1875年生まれ)は1926年に亡くなった作家で、同作はその2年後の1928年(昭和3年)に出版された春陽堂版「夜鳥」に1篇を加えて刊行したものだそうです。また裏表紙の文章を最後まで読むと、実際はあらすじではなく作品の解説文や推薦文というニュアンスが強そうです。

 こうなると本文が気になってくるところですが、翻訳文は現代人でも読める文章になっています。江戸川乱歩、夢野久作らが熱く称賛したというルヴェルの作品が詰まった一冊で、たまさかさんも「この本は素晴らしい作品集」と絶賛しています。しっかり読んでみたいな……。

 投稿は記事執筆時点で7万5000件のいいねを突破。ユーザーからは、「ひらがなとカタカナしか読めないと言っても過言ではない」「漢字検定かと思った」「二行目まで到達できず」「大正文学表現が使われてますね。マジで読むなら漢字源など、大正文学用語を読み解くための専門辞書が必要だと思います」などの反応が寄せられています。

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