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影の立役者たち! 30キロの工具、線路上を徒歩で2キロ、真横を通過する高速列車…… 鉄道の安全守る“保線員”の1日に密着 「本当にいつもありがとう」

ねとらぼ / 2024年9月21日 8時15分

影の立役者たち! 30キロの工具、線路上を徒歩で2キロ、真横を通過する高速列車…… 鉄道の安全守る“保線員”の1日に密着 「本当にいつもありがとう」

点検中、高速で電車が通過することも

 電車の安全を守るために線路を点検・補修したり、清掃したりする鉄道会社の保線員の1日に密着した動画がYouTubeで話題になっています。まさに縁の下の力持ちたる仕事ぷりに注目が集まり、ねぎらいのコメントが多く集まっています。

 動画を公開したのは、近畿日本鉄道(近鉄)の公式YouTubeチャンネルです。今回は保線員として働く人々の1日に密着しました。

 まずは事務所で朝礼が行われ、1日の流れを確認。この日は軌道整備作業として、レールの継ぎ目の“打ち直し”を実施します。また、午後は2チームに分かれて線路上を歩いて点検する巡視と清掃を行うとのことです。

 それぞれの作業分担や「KY(危険予知)活動」をチェックしたら、使用する道具を用意して現場に向かいます。

●現場に到着

 線路上で作業を行う前に、作業現場の600メートル手前に「作業標」の取り付けに向かいます。これは電車の運転士に作業中であることを知らせるための簡易信号の役割を果たすもので、通過する電車に気を付けながら、2人1組で設置していきます。

 準備が整ったら、軌道整備の作業がスタート。列車が通過する際の衝撃により大きくなった線路の継ぎ目の「落ち込み」を修正します。落ち込みが大きくなると乗客の乗り心地が悪くなっていくため、それを解消するための整備だそうです。

 目視でレールのズレを確認したら水平器を当て、どのくらいの高低差があるのかを確認。工具で高さを合わせ、ハイドタイタンパーという機械で道床(レールと枕木の支持部分)を突き固めます。最後にスコップで砕石(バラスト)を戻して整えたら完了です。

 作業後に通過する電車の音を聞くと、先ほどよりもやや静かになったような気がします。「格段に沈み込みが小さくなりました」と作業の効果を確認後、再び線路上を歩いて次の点検箇所へ。保線員たちは暑い中、30キロほどもある工具を持って移動していました。大変だ……。

●昼休憩後は2チームで作業分担

 昼休憩跡は線路巡視・点検と分岐床板清掃の2チームに分かれます。

 線路を歩きながら軌道の状態などを確認する線路巡視のチームは、締結装置が緩んでいないかなどを確認していきます。目視でボルトの状態を確認し、緩んでいたら工具でしっかりと締めていきます。

 なお、緩んでいるボルトは隙間が開いて色が変わってくるため、その開き具合や回転した跡で見極めていくそうです。熟練の技……!

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