えっ、そんなの売ってたの!? バンダイナムコが「ナムコ」時代に取り扱っていた“まさかの商品”に思わず仰天
ねとらぼ / 2024年9月29日 8時15分
バンダイナムコエンターテインメント ※画像はバンダイナムコエンターテインメント公式X(Twitter)から引用
パックマンなどのゲームで知られる「バンダイナムコエンターテインメント」。その前身である「ナムコ」時代には、ゲームはゲームでも意外すぎる“まさかの商品”を扱っていました。そんなものまで売っていたとは……。
1997年、ナムコは“高齢化社会を見据えたシルバー市場への布石”として、スポーツ番組「ナムコ・ゲートボール教室」の冠スポンサーを務めました。同社はすでに「身体機能促進訓練器」などの高齢者向け製品も開発しており、早くからシルバーエンターテインメント市場に注目していたといいます。
翌1998年には、番組での実績や情報を生かし、なんと自社ブランドの「ゲートボールスティック」を発売。商品名は、「ナムコ・ハイカーボン・アンバランス・スティック『S-100』」といい、希望小売価格は税別3万2000円だったといいます。なんだか強そうな名前……!
ナムコがシルバー市場に参入したのは、これまで同社のメインターゲットが若者であり、中高年以上にはあまり知られていなかったためでした。そこで、ナムコブランドの新しい広め方、及び新たなビジネスチャンスの開拓のため、愛好家の多くが高齢者であったゲートボールに注目したのだそうです。
さらに1999年には、業界初となる保険付きゲートボールスティックを発売。スティックを購入した日、または贈られた日から1年間、製品の盗難・破損、プレー中の事故などに対応することができました。
ちなみに、このころには介護分野にも進出していたナムコ。人気ゲーム・ワニワニパニックや太鼓の達人をもとにした“リハビリテインメントマシン”も注目を集めました。
リハビリテイメントマシンとは、ゲームの要素を取り入れ、楽しみながらトレーニングや機能回復訓練を行うことを目的としたゲーム機器のことです。例えば、当時開発された「ワニワニパニックRT」は、車椅子の人も使いやすいようフットレスト対応の工夫がなされており、従来品よりも軽い円筒形のハンマーにすることで、握力の弱い人でもどんな持ち方でも取り組みやすい仕様になっていました。
若者の遊びだけでなく高齢者のエンタメにも注目し、さらには誰もが使いやすく楽しめるリハビリ用品まで開発。老舗ゲームメーカーの挑戦の一端が垣間見える商品たちでした。
●参考文献
・シルバーエンターテインメント市場の開拓・CS放送及びCATVで放送ナムコ、「ゲートボール教室番組」の冠スポンサーに
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