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「皇居周辺」を上空から見ると…… 戦時中から現在まで“約90年の変化”を比較→移り変わる“街の姿”に思わず感動

ねとらぼ / 2024年9月30日 11時45分

「皇居周辺」を上空から見ると…… 戦時中から現在まで“約90年の変化”を比較→移り変わる“街の姿”に思わず感動

現在の皇居・東京駅周辺。主に画像中央付近のエリアの変遷を見ていきます※出典:地理院地図(電子国土Web)、編集部で一部切り取り

 国土地理院のWebサイト「地理院地図」では、ある場所の上空からの景色を年代別に見ることができます。今回は、皇居や東京駅の上空写真を、戦前から現在まで約90年にわたって見比べてみました。

●1936~1942年

 戦時中のこの時代。皇居の中心部や軍施設など、当時不敬または機密にあたったと思われる場所が白抜きになっているようですが、国土地理院によるとその詳細な理由は不明なのだとか。また、当時の皇居は戦時体制の影響で天皇制の儀礼空間としての整備が進められており、このときの工事によって現在の皇居外苑の基礎ができました。

●1945~1950年

 戦後になると戦時中は白抜きだった部分が見えるように。東京駅は、現在の規模と比べるとまださほど大きくはない時期です。ちなみに、東京駅の旧駅舎は1945年5月の東京大空襲で焼けてしまいました。それでもすぐに復旧活動が始まり、3階建てを2階建てに変更するなどして復活。当初はほんの数年だけ使う応急処置のつもりだったそうですが、現場の努力と技術力の高さで、結果的には2007年の丸の内駅舎保存・復元工事まで約60年にわたって使用され続けました。

●1961~1969年

 高度経済成長期に入ると、街や施設の様子も変わってきます。1964年には北の丸に「科学技術館」ができました。また、1964年は東海道新幹線が開業し、東京オリンピックが行われた年でもあります。

●1974~1978年

 1970年代に入ると、写真がカラーに。北の丸の北端部分には、あの特徴的な日本武道館の屋根も見えます。

●2009年

 時代は一気に進み、2009年。周囲に無数の建物が並ぶなか、皇居は都会のオアシスといった風情です。

●2019年

 2019年には、ほぼこんにち知られる東京の姿になりました。東京駅前の再開発が進み、駅西側にはKITTE丸の内、東側には八重洲グランルーフが見えます。

 皇居周辺はさまざまな時代の流れを乗り越えてたくましく発展し、今も変わらず首都・東京の玄関口であり続けています。

●参考文献

・地理院地図(電子国土Web)

・環境省「皇居外苑の歴史」

・Tokyo Station City「東京駅の概要・歴史」

・鹿島建設「東京駅丸の内駅舎保存・復原工事」

・科学技術館「科学技術館とは」

・三井住友トラスト不動産「東京駅」の開業と発展」

・日本武道館「日本武道館について」

・Tokyo Station City「八重洲グランルーフ」

・KITTE丸の内「KITTEについて」

●文:近藤仁美(こんどう・ひとみ)

クイズ作家。国際クイズ連盟日本支部長。これまでに、『高校生クイズ』『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』等のテレビ番組の他、各種メディア・イベントなどに問題を提供する。2023年、「Trivia Hall of Fame(トリビアの殿堂)」殿堂入り。著書に『人に話したくなるほど面白い! 教養になる超雑学』(永岡書店)など。

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