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実在してそうなのに全部架空 「存在しない漫画の1コマ」だけを創作し続けるアカウントがSNSで人気 “中の人”に聞く発想の源

ねとらぼ / 2024年10月13日 20時5分

実在してそうなのに全部架空 「存在しない漫画の1コマ」だけを創作し続けるアカウントがSNSで人気 “中の人”に聞く発想の源

「予知で殺人犯が侵入するって出たから休んだ」と言うなり入る緊急速報――事件の始まりを予感させる1コマ

 「存在しない漫画の1コマbot」を名乗るアカウントが、X(Twitter)で注目を集めています。どの投稿も漫画雑誌から1コマ引用したかのように見えるのですが、全て中の人が創作した架空の漫画なのです。

 同アカウントは7月ごろより活動を開始。その名の通り、架空の漫画から印象的な1コマを抜き出したような投稿を、不定期に創作し続けています。投稿画像は「転載大歓迎」で、引用・クレジット表記も不要としています。

 漫画のジャンルはバトルものあり、コメディあり、日常ものありと多種多様。どの投稿もキャッチーかつ“漫画のお約束っぽさ”も込められていて、コマの前後に何が起きているのか? 登場人物の関係性は? と想像をかき立ててきます。

 一部の漫画は絵が傾いていたり画質が悪かったり、本当に雑誌をカメラかスキャナーで取り込んだかのように見せる加工も見事。画風も投稿ごとに千差万別で、描き手が相当に器用なのか、それとも複数いるのかと興味を引かれます。

●魅惑の女性キャラ「黒々さん」がブレイク

 アカウントは活動開始から程なくして注目を集めますが、本格的に火がついたのは8月30日の投稿から。ミステリアスな女性キャラクター「黒々さん」を描いた1コマは、4万件以上のいいねがつくなど拡散されました。

 色黒で全身黒ずくめ、そしてセクシーな彼女のビジュアルがツボに入った人は多いようで、「なんで存在しないんだ」「“存在する漫画の1コマ”にしてほしい」と、「本編の実現」を求める声が続々。実在しない漫画なのにファンアートまで生まれる人気で、中の人もそれに応えてか、黒々さんをしばしば再登場させています。

 その後も変幻自在の創作を続けるうちに、フォロワー数は7万に到達。編集部は中の人を取材し、始めたきっかけなど詳しい話を聞きました。

●制作の起点は日常の気づきや友人との会話

―― 「存在しない漫画の1コマbot」の活動を始めたきっかけをお聞かせください

中の人 思い付いた時期はかなり前なので細かくは覚えていませんが、虚構新聞のように架空の出来事や事象を扱うアカウントの影響は多少受けていると思います。そのなかで自分にできることは漫画だったので、架空の作品を投稿しようと思いました。

―― 実際にありそうなコマばかりですが、内容はどのように考えていますか

中の人 日常生活の中でふと感じたことや、友達とのやりとりなどで思い付いたセリフから始まります。続いてそれに合いそうな構図、絵柄、加工方法(写真・スキャン・スクショ)を決めて作成しているんです。

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