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物語としての面白さを追求! をのひなおが新作で挑戦する「明日カノ」では描かなかったこと

ねとらぼ / 2024年11月15日 12時30分

物語としての面白さを追求! をのひなおが新作で挑戦する「明日カノ」では描かなかったこと

『パーフェクト グリッター』 (c) Hinao Wono / Cygames,Inc

 サイコミで11月15日、をのひなおさんの新作『パーフェクト グリッター』の連載が始まりました。累計発行部数650万部を記録した衝撃のデビュー作『明日、私は誰かのカノジョ』以来の作品です。新作の公開にあたり、をのさんと担当編集の梅崎さんを取材し、企画の作り方から休暇の過ごし方、新作で挑戦することなどを伺いました。

●サイコミに早くも帰還

――約1年でサイコミに戻ってきました。大ヒット後の動きとしては非常にスムーズな印象です。

をの 今年2月の「明日カノ」最終巻のPRに「新連載、始動 2024年内連載開始」と予告が載ったんですよね。それを入れると聞いたとき「えっ 確定しちゃうじゃん。やめて!」と思いました。結果的には、それでやらざるを得なくなったおかげかもしれません。

――梅崎さんの手腕ですね。

担当 当初の予定ではもう少し早く始まるはずだったんですよ。

をの 夏開始と話してましたね。それが後ろ倒しになって。予告が“年内”だったから「12月31日もありですか?」と聞いたら「ダメです」と言われて。新作の打ち合わせ自体は2月ごろにやって、4月のサイン会で冒頭4Pのネームも展示するとかで準備はしていたんですが、エンジンかからなくて1話完成まで時間がかかりました。いま過去の自分が怠けていた分を取り戻すため必死にやってます。

――梅崎さんから新作に対して要望はありましたか?

担当 「絶対に大ヒットさせるぞ」みたいな思いでやらなくていいとは伝えました。言ってもまだ2本目なので。肩ひじ張らずに、プレッシャーは持ってほしくないなと。

――「明日カノ」がデビュー作……あらためてすごいですよね。をのさんだったらよその青年誌どこでも連載できそうです。

をの 他社からもオファーはあって、一時期はとある媒体との同時連載を狙っていました。でも、そんな器量はなかったですね……。今の新作だけで精一杯です。

――サイコミは週刊連載だから難しいでしょうね。

をの あのときの私はできる気がしていたので、先方にも「週刊でやりますよ」と言ってたんですが、いまから考えると絶対無理なんですよ。どうかしていました。

●ヒット作完結から新作までの日々

――「明日カノ」の連載終了後はどんな暮らしを? 

をの 最初は「遊ぶぞ!」と思っていたんですけど、私ができる遊びなんて……友達も少ないし。すぐにやることなくなって、毎日何をしていたか覚えていません。生産性のない日々を送った結果、「自分ってなんなんだろう」となって。まだ仕事していた方が精神衛生上いい気がして、次は連載と連載の間に長期休暇を取らないと心に決めています。

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