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物語としての面白さを追求! をのひなおが新作で挑戦する「明日カノ」では描かなかったこと

ねとらぼ / 2024年11月15日 12時30分

――ストイックですね!

担当 連載始まったら「休みたい」ってなるでしょうけど。

――休みの間に読んで面白かったコンテンツはありましたか?

をの ドラマの「ブレイキング・バッド」は全シーズン見ました。めちゃめちゃ面白かったです。あと以前から梅崎さんに勧められていた『BLEACH』をこのタイミングで読破しました。「破面(アランカル)篇」の前で離れていたので、あらためて最後まで読んだらすごくよかったです。

担当 『BLEACH』と『湾岸ミッドナイト』はいろいろ応用が効くから、いろんな作家さんにおすすめしています。

●『パーフェクト グリッター』の制作秘話

――今回の企画はどのような流れで成立したんですか?

担当 最初は、骨太な社会派作品をやろうとして取材もいくつか行っていました。そしたら描けなかったんです。

をの 描こうとするだけで「本当に無理」という気持ちが押し寄せてきて、絶対無理でした。それで変えようとなって今に至ります。

――『パーフェクト グリッター』というタイトルはどんな感じで決まったんですか。

をの 今回は『明日、私は誰かのカノジョ』のような日本語の文章にはしたくなかったんです。前作を想起させるものではないのにしようとお互い案を出し合って、梅崎さんから「パーフェクトサークル」が来たので、そこに「グリッター」を入れてこの形になりました。

――略称はありますか。

担当 読者の方々が決めていただければ。入稿の際のファイル名はPGにしています。

――企画を立てるにあたり、読者層のことは意識しましたか?

担当 若い子に読んでほしいとは話していました。

をの 「明日カノ」を読んでくれていた方も共感できる部分はあるんじゃないかと思っています。

担当 ただ、歌舞伎町はもう嫌だねという話はして(笑)。

をの 「歌舞伎町の闇を描いた」みたいなイメージが付いてしまったのかなと思っていて。あれは「明日カノ」4章じゃないですか。私は4章以外も描いてきたのに。だから「次は歌舞伎町は1ミリも出さないんだ」と主張しました。今後はわからないですけど。

――企画が定まってからはどんな準備を?

をの 渋谷が舞台なので、渋谷の深夜帯から明け方までを何度か散歩しました。街そのものを取材した感じです。キラキラドンキが新作に登場するモモのビジュアルの参考になりました。

担当 十数年ぶりにクラブに行ったり、プリクラを撮ったり、BeRealを試したり、いろいろ実際に体験しました。おそらく新作は「明日カノ」より対象年齢が下がって、より普遍的なものが描かれる予感がしています。

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