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ゲームみたいな“炎の剣”、3Dプリンタで作ってみたら…… 攻撃力高すぎる出来映えに「ファンタジー映画から出てきたよう」「ヒノカミ神楽」【米】

ねとらぼ / 2024年11月30日 12時40分

ゲームみたいな“炎の剣”、3Dプリンタで作ってみたら…… 攻撃力高すぎる出来映えに「ファンタジー映画から出てきたよう」「ヒノカミ神楽」【米】

どんな炎の剣が出来上がるのか……?

 炎を吹き出す剣を作って試し斬りする動画がYouTubeに投稿されました。ビジュアルの強さとその攻撃力が反響を呼び、記事執筆時点で198万回以上再生され、6万3000件のいいねを集めています。

●金属を造形できる特殊な3Dプリンター

 投稿者は、“クールなもの”を作ったりテストしたりするのが好きなマイク・シェイクさんのYouTubeチャンネル「Mike Shake」。今回は炎を吹き出す剣を作ります。

 剣の刀身は3Dプリンターで製作。通常の3Dプリンターは樹脂により造形しますが、金属を造形できる特殊な3Dプリンターがあるそうです。金属の粉末の層をレーザーで溶かしてかたまりを作り、次の粉末層を上に重ねてレーザーで溶かすことを繰り返していくと立体物を製作できます。

 このとき、レーザーの動きが速すぎたり強度が低かったりすると、粉末が完全に溶けきれず多孔質(微細な穴がたくさんある状態)の金属ができてしまうのですが、これには意外な使い道があることがわかりました。

 この多孔質の金属でナイフを作り、刀身に空気を送るとパン生地のような粘着性の高い素材を切ったときでも、まったくこびりつかないのです。これに着目したあるYouTuberが、多孔質の金属製のナイフにガスを送って着火する動画を投稿。これを見たマイクさんは炎を吹き出す剣を思いついたそうです。

●多孔質金属の刀身が完成

 剣の大きさにするにはナイフよりも刀身を厚くする必要があります。軽量化とガスの通り道を確保するため、マイクさんは複雑な曲面を持つジャイロイド構造による多孔質の剣を3Dデータでデザイン。金属用の3Dプリンターの価格は100万米ドル(記事執筆時点のレートで1億5263万円)もしてさすがに買えないので、プリントは外部に依頼しました。

 完成品の刃渡りは79センチでマイクの腕の長さくらい。古代ローマのグラディウス剣よりは長く、ヴァイキングの剣よりは短いサイズです。厚さは、一番厚いところで約1.7センチとなっています。

 一度にプリントできる大きさに制限があるため、2回に分けてプリントしたものを刀身の真ん中あたりで溶接しています。なお、柄に収まる部分は炎を吹き出してはならないので多孔質にはなっていません。

●製作期間4カ月の剣が完成

 次にこの刀身を剣として使える状態に加工します。まずはアルミの板でつば作りです。つばには、手がすべって刀身に直接触れることのないよう、ストッパーとしての機能があるのはもちろん、この剣の場合は炎の熱を防ぐ目的もあります。アルミなら熱を分散させるのに最適です。

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