ダムに沈んだ“駅の跡”が10年ぶりに姿を現す 岩手県・錦秋湖の水位が下がって見えた世界に驚きと感動の声
ねとらぼ / 2024年12月8日 19時50分
錦秋湖(出典:PIXTA)
岩手県が10年に1度実施している、西和賀町の湯田ダムの定期点検。2024年がその年に当たり、水位が下がったことで姿を現した「大荒沢駅」跡がX(Twitter)で話題になっています。
●いまも残る横黒線(現・北上線)の遺構
写真を投稿したのは、Xユーザーのれいこんさん。
北上線が、かつて横黒(おうこく)線と呼ばれていた時代に存在した「大荒沢駅」。そのホームがあったと思われる跡が目撃されました。
湯田ダムが完成したのは1964年10月。約60年前から水没しているにもかかわらず、旧線の配線(線路)がわかるほどまだきれいに残っていることに驚きます。れいこんさんは他にも「当時の改札跡と思われる木製の構造物」を発見しています。
ちなみに、横黒線(現・北上線)は今年で全線開通100周年を迎え、それを記念した日帰りツアーが10月に開催されました。同時に団体専用列車としてデビュー当時の黒いラッピングを施したキハ100系が登場しましたが、今回投稿された一枚目の写真の左奥には、恐らくその“ブラックフェイス”と思われるキハ100系が駆ける姿が写っており、なんとも感慨深い一枚となっています。
●ネットで「当時の配線がはっきり分かって美しい!」「なんか感動する」などの声上がる
投稿されたXでは、「はっきり判るのが凄いなぁ」「当時の配線がはっきり分かって美しい!」「以前水位が下がった際に訪れた時は線路跡まではわかったけど、ここまで綺麗に駅の配線がわかるということはなかったな」「こういう記録は非常に貴重だ」「なんか感動する」など、しみじみとした気持ちになる声がみられました。
11月9日には、湯田ダムの60周年と記念した「貯水池遺構見学会」が開催され、横黒線の軌道跡やトンネルを間近で見学した方もいるようです。そのときの様子は国土交通省の北上川ダム統合管理事務所の公式X(@mlit_kitakato)にて一部見ることができます。
なお、水位が低下している間は錦秋湖近くにある「親水スポーツ公園」からも遺構が見られるようです。もし見に行く場合は、足下が非常に悪いとのことなので注意しましょう。湯田ダム施設の工事期間は12月20日までの予定です。
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