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スタンドにぶら下がった金属板、一体これは…… “まさかの正体”に「使ってみたい」「いいパフォーマンス」

ねとらぼ / 2024年12月10日 12時30分

スタンドにぶら下がった金属板、一体これは…… “まさかの正体”に「使ってみたい」「いいパフォーマンス」

雷の音を出す時に使うサンダーシート

 実験のようで実験じゃない、自作の楽器で音を奏でる動画がX(Twitter)に投稿され、記事執筆時点で49万回表示を突破するほど注目を集めています。

 注目を集めているのはXユーザーの桶川哲也さんが投稿した動画です。静岡県の小学校に勤務し、これまでに高校の吹奏楽部などで指揮者を務めた桶川さんが自作したという楽器を早速見てみましょう。

 桶川さんが「薄くて大きなステンレス板を購入し、技術科の先生に穴を開けていただき、銅鑼用スタンドに吊るす形で完成しました」と作り方を説明したのは「サンダーシート」と呼ばれる楽器。ステンレスのような板の端を持って揺らすとうなるような音を奏でます。

 桶川さんは、ステンレスのシートが吊るされたスタンドを後ろから別の人に押さえてもらい安定させてから、シートを両手で思いっきり叩いて中国の映画で使われるような「バーン!」という爆音を響かせました。すごい迫力! なにかの実験のようですが、れっきとした楽器です。

 サンダーシートを使った例として桶川さんは「有名な例だと、リヒャルト・シュトラウス作曲“アルプス交響曲”の“雷雨と嵐”で出てくる『雷の音』表現する楽器です」と説明。リプライでは「懐かしい~! 『アルプス』演奏した時に使ってた。うちの学校は“サンダーマシーン”って呼んでた」「懐かしい。まさしくアルプス交響曲で雷やったわ。楽団のメンバーでスタンドも含めて作った記憶」「私がいた楽団ではサンダーマシーンと呼んでいました。板金屋の楽団員に作ってもらったのですが、アルプス交響曲で叩きすぎて、ステンレスがベコベコになってました」と実際に演奏した人たちからの声も届いていました。

 また「サンダーシートは1607年初演のモンテヴェルディのオルフェオで使われています。これが最古の記録でしょうかね」とサンダーシートが初めて登場したといわれるオペラについて言及するリプライも付いています。

 桶川さんのポストにXでは「こんな楽器があるんですね!!」「よく見ると後ろに押さえている人がいるのですね。楽器を作るのも素敵だなと思いました」「マジで人生で一回は曲中で使ってみたい」「最初板金屋さんが音楽に挑戦してると思いました。これはいいパフォーマンス」と初めて知ったという声も上がっています。

画像提供:桶川哲也さん

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