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「今年の漢字」発表はいよいよ明日! “選定方法や理由”“テレビ中継の裏側”など気になるギモンを運営に聞いた

ねとらぼ / 2024年12月11日 8時0分

漢検: 当日は朝から職員が清水寺に集まり、準備をしています。特大和紙の設置や受付・記者席の設営などを行います。毎年20社ほどの取材があり、各メディアの撮影位置はくじ引きで決めております。

 また、揮毫(きごう)された書は、その後1年の出来事を清めるとともに、新年が明るい年になることを願い奉納を行います。奉納後、書を本堂へ移動し、10日ほど清水寺本堂にて展示します。その後は弊協会漢字ミュージアムへ移動し展示いたします。

―― 「金」はこれまでに4回選ばれているとのこと、二度選ばれた「税」「災」「戦」と比べてもダブルスコアです。これほど「金」が選ばれる理由は、なにかありそうでしょうか

漢検: 毎年、みなさまからの応募数が一番多かった漢字を揮毫しているので、過去と同じ漢字が複数回1位に選ばれることがあります。選ばれた理由は年によって異なりますが、「金」が選ばれた2021年・2016年・2012年・2000年に共通する理由は以下の通りです。

・オリンピックパラリンピックが開催され、日本人選手が活躍した年

・政治と金の問題が発覚した年

その他、新紙幣や硬貨の発行、スポーツや研究・建築などでの金字塔が打ち立てられたことなどが理由としてあげられます。

―― 今回、取材の過程で「今年の漢字」がちょうど30回目であると知りました。30回にあたってなにかコメントがありましたら聞かせてください

漢検: 「今年の漢字」が30回も続き、年末の風物詩として多くの方に親しんでいただいていること、大変うれしく思います。今年は30回記念回として、Webサイトのリニューアルやロゴ制作、自治体とコラボレーションした特別展示(熊谷市「暑」、太宰府市「令」)などのイベントを行いました。より多くの方に「今年の漢字」に参加していただくことで、漢字の奥深さやおもしろさを感じていただく機会となるよう、今後も活動を続けていきます。

―― 今後の展開や計画があれば教えてください

漢検: 日本漢字能力検定協会は来年の2025年に“50周年”を迎えます。日本語・漢字を学ぶ楽しさを提供し豊かな社会の実現に貢献するため活動をしています。

 漢字検定は、質向上はもちろん、場所や時間にとらわれず受検機会を提供できるよう、自宅で受検できる「漢検オンライン」を開始しました。昨今、小学生の受検者が増えていることから、漢字をより楽しく勉強してもらえるよう、「漢字謎解き」の問題制作を進めています!

 30周年となる「今年の漢字」は、今年に引き続き、過去の「今年の漢字」にゆかりのある地で展示をする出張「今年の漢字」を行うことで、京都だけでなく各地の方に「今年の漢字」を身近に感じてもらえるよう活動する予定です。協会の取り組みを公式XやInstagramで配信していますので、気になる方はぜひフォローしてください!

※取材・画像協力:日本漢字能力検定協会

●文:近藤仁美(こんどう・ひとみ)

クイズ作家。国際クイズ連盟日本支部長。株式会社凰プランニング代表取締役。これまでに、『高校生クイズ』『せっかち勉強~知らないとヤバい事~』等のテレビ番組の他、各種メディア・イベントなどにクイズ・雑学を提供する。2023年、「Trivia Hall of Fame(トリビアの殿堂)」殿堂入り。著書に『人に話したくなるほど面白い! 教養になる超雑学』(永岡書店)など。

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