1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. ネットトレンド

ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」

ねとらぼ / 2024年12月15日 21時30分

 ところでなぜ、ため池の水を抜くのか、その理由が気になる人もいることでしょう。ため池の水を抜く「池干し」という作業は本来、農業用のため池を維持し、守るために行われることなのだそうです。

 池の底に泥がたまってしまうと水をためられる量=使える水の量が減ってしまいますが、水を抜くと一緒に泥も抜けていき、ため池の機能が維持できるのだとか。

 また泥がたまっていると水が腐っていってしまいますが、年に1回くらい水を抜くと水質を保てるのだそうです。さらに水を抜かないと堤も傷んでしまうため、行政も「2年に1回くらい水を抜いたほうがいい」という指針を出しているのだとか。

 加えて日本にいるアメリカザリガニは貴重な在来種を食べる、水草を抜いて生き物が暮らせる環境を破壊し水質を悪化させる、堤に穴をあけて水を漏らす、田んぼに穴をあけて米を作れなくする、そして駆除が難しいという、日本の環境の中における「最悪の生き物」といっても過言ではないのだそうです。

 ザリガニと同じ外来種でも魚であれば水を抜いてしまえば簡単に捕獲でき、投網を使ってとることもできる。しかし水を抜いたとしても捕獲が難しいザリガニは外来種の中でもラスボス、それも裏ボス的な存在といえるのだとか……。

 そんな話をしながらザリガニを捕獲し続けたところ、稚ザリガニの姿はあるものの、ザリガニを低密度化することができたようです。小宮さんによると来年までこの状態をキープできれば、周辺の水生植物がこの池にくるかもしれないとのことでした。

 昨年同じ作業をした際はコンテナがザリガニで満タンになり、ザリガニのバーゲンセール状態だったそうです。しかし今年捕獲できたザリガニの量はコンテナの底が見える程度で、その数はおそらく昨年の10分の1以下だろうとのこと。駆除を続けた効果が目に見える、すばらしい結果となりました。

 ザリガニは根絶することは難しいけれど、低密度化できれば生態系のバランスの中でうまくやっていってくれるそうです。ただし数が増えやすい生き物であることから、池の水を抜くときや夏の前には、継続して捕獲していく必要があるのだとか。

 池の水を全部抜いた結果、少ないといえども1人前の食材としては十分な量のザリガニを捕獲することに成功した小宮さんと茸本さん。捕獲したザリガニがどんな料理になったのか気になる人は、茸本さんの動画でチェックしてみてくださいね。

 動画には「頑張ってくださいね、日本の在来環境を取り戻したいですよね!」「昔は泥の活用方法がいろいろあったけど、って感じですね」「これからもお体に気をつけて生態保全続けてもらえたらと思います」といった、応援の声が寄せられています。

 小宮さんは同チャンネルやX(Twitter/@ariake538)で、ザリガニをはじめとしたさまざまな生き物を追う姿を公開中。茸本さんのYouTubeチャンネル「野食ハンター茸本朗(たけもとあきら)ch」にも出演しています。

画像提供:YouTubeチャンネル「コミヤの生物多様性に関する一考察」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください