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ブリーダーに何度も産まされ歩くことさえ許されなかった母猫たち、初めて日の光を浴びて思わず…… 涙こぼれる行動に「心が痛い」「動物は物じゃない」

ねとらぼ / 2024年12月22日 22時30分

 飼育されていた環境は劣悪ではあったものの、人に慣れていることから、猫たちは虐待をされていたわけではなさそうです。ただ1匹ごとにケージに入れられていたため、他の猫との触れあいは初めてだと考えられます。

 おそらく生まれて初めて食べるであろう、オヤツ乗せごはんをあげてみると、人前では緊張してごはんが食べられない子もいました。今回レスキューした中でも特に高齢な10歳かつ、毛が固まっていてシャンプーを断念した猫も食べてくれませんでした。

 その後レスキューした全ての猫に、避妊手術をすることに。10歳の猫は麻酔がかかっている間に固まった毛をバリカンでそりましたが……この状態で10年生きてきた猫の毛は驚くほどカチカチに固まり、足やおなかの毛も排せつ物で汚れていたそうです。

 それだけにとどまらず、おなかには帝王切開のあとがあり、口の中には大きな腫瘍ができていました。こんな状態でもブリーダーは「この子はよく子どもを産んでくれる」と得意げに話していたそうです。子どもさえ産んでくれれば、お金にさえなれば、母猫がどんな状態でも気にならないのでしょうか……。

 投稿者さんは「ペットショップで購入を考えている人は、その子猫の母親がどんな環境で産まされているか想像してほしい」と語ります。愛情を持って猫と向き合い、適切に飼養しているブリーダーも数多くいるものの、少なくともここにいる猫たちは皆、人間の欲を満たすための商売道具として扱われてきました。新たな命を迎える際は、このようなさまざまな背景があることを十分に理解しておきたいですね。

 翌日、手術のために夕ごはん抜きだった猫たちは、おなかが空いているようです。手術で体力を使ったのか、毛をそった10歳の猫もごはんを食べてくれました。この猫たちが家にいるのは短い間だけど、その間は少しでも良い環境で過ごしてほしい。投稿者さんはそんな思いから納戸を大掃除して、「猫部屋その2」に大改造しました。部屋の中にはふわふわのラグやホットカーペットが敷かれ、隠れ家や爪とぎ、トイレも完備されています。

 部屋に入った猫たちはあらゆる“初めてのこと”が気になり、興味津々な様子。部屋の中を散策したり、窓から外をじっと見つめたりするその姿を見ていると、この子たちは自由に歩き回ることや、窓から光を浴びることすら初めてだという現実に、胸が痛みます。

 金網ではない床で、あたたかな毛布の上に寝ころび、好きに歩きまわって満足するまで外を眺める……。そんな日常がこの子たちの当たり前となるように、そして太陽の光の暖かさも知らずに生きていく猫がいなくなるように、そう願ってやみません。

 動画には「この子達には辛かったことを忘れられるくらい幸せになって欲しいです。お世話してくださっている全ての方に感謝と尊敬をしております」「涙が出ます。これからはたくさんたくさん幸せになってね」といった、たくさんの感謝の声が寄せられています。

 YouTubeチャンネル「にゃんちゅうばぁCatTuber」とX(Twitter/@mtboYVSWqnFHoaU)には、今回レスキューした繁殖猫たちのほか、たくさんの犬猫たちを保護し、卒業へと導いていく保護活動が投稿されています。

画像提供:YouTubeチャンネル「にゃんちゅうばぁCatTuber」

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