「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた

出典：PIXTA

　SNS上で注目を集めた投稿について、その背景をあらためて取材する「バズ投稿のウラ話」。今回は、2024年7月に反響を呼んだ「『立体的に円柱を描きなさい』の斜め上すぎる解答」について、X（旧Twitter）ユーザーのきゃんでいさんに話を聞きました。

●「立体的に円柱を描きなさい」→斜め上の解答が話題に

　きゃんでいさんが「部屋漁ってたら中1のときメチャクチャふざけた美術のテスト出てきて鬱」とつづって投稿したのは、1枚のテスト用紙の画像。

　問題は「下の枠内に光や影に気を配りながら、ハッチングを用いて立体的に『円柱』を描きなさい」というものでした。ハッチングとは、細かい平行線を引き重ね、絵に重厚感を与える技法のこと。

　当時中学1年のきゃんでいさんはこの問題に、円柱という“文字そのもの”を立体的に描いて解答。「全く光源のこととか意識しないで描いてた」と振り返りますが、先生は15点満点中8点をつけています。

　斜め上の解答は、Xで約5万件の“いいね”を集め、記事執筆時点で335万回以上表示されるほど話題に。「柱の木へんの部分を円柱にしてれば良かったのかもしれませんね」「満15で8貰えてるのなかなかで草」「これ先生見た瞬間笑ってそうwww」「8点くれた先生の優しさも感じますね」「中1でこの発想は天才」などの声が寄せられました。

　ねとらぼ編集部では、投稿者のきゃんでいさんに、テスト当時の心境や周囲の反応などについて聞きました。きゃんでいさんが語る、当時の自分へのメッセージとは――。

●「想像以上の大反響でかなり驚きました」

――　覚えている範囲で構いませんので、この問題に回答したときや、テストが返ってきたときの心境を教えてください。

きゃんでいさん：初めは普通に円柱を描いたのですが、前から少し「とがった解答をしてみたい」という気持ちがありまして、当時、「もしかしたら試験でふざけられるのはこれが最初で最後なのでは？」と思い「円柱」の文字を立体化させたものを描きました。

　テストが終わった直後は「怒られるかもしれない」と思ってたのですが、いざテストが返されると15点満点中8点という高得点だったため、かなり驚きました。

――　先生は15点満点中8点をつけていますが、先生や家族、友人からの反応はいかがでしたか。

きゃんでいさん：両親には怒られるかな？　と思い、いまだに見せていません。友達からは「よく点数もらえたな」「マジで何やってんの？w」などと言われました。テストが返される際には先生は叱ることも褒めることもなく無言で返してきたため、少し不気味でした（笑）

――　バズったときの心境を教えてください。特に印象に残っているコメントは何かありますか？

きゃんでいさん：「100いいねついたらかなり良い方だな」と思っていたものの、想像以上の大反響でかなり驚きました。特に「角柱じゃなくて円柱を使って描けば満点だったのでは」という意見が多く、今でも印象に残ってます。

――　当時の自分に何かアドバイスできるとしたら、どのようなアドバイスをしますか？

きゃんでいさん：当時の自分に対しては、「もう少し構図とか影の付け方を丁寧に描いていれば満点だったかもよ？w」と言いたいです（笑）

画像提供：きゃんでいさん