1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり

ITmedia PC USER / 2024年4月24日 12時10分

 スタイラスペンにも対応しており、違和感なく使用できました。iPadのようにマグネットで本体にしっかりと装着できるのも便利なポイントです。スタイラスペンは充電式ではなく、電池を使用するタイプです。

 個人的にはWWAN(5G対応)にも対応しているのがうれしいです。nanoSIMやeSIMを利用することでモバイルネットワークに直接接続できます。

 折りたたみディスプレイは開いて大画面にした状態でも、Windows 11のウィンドウ配置機能を活用すれば使い勝手は上々です。

 しかし、気になる点もあります。

●X1 Foldを使って気になってしまったところ

 いざ実際に購入すると考えた場合、プロセッサがIntel Coreシリーズの第12世代しか選べません。特に最新のCore Ultraは“AI PC”とうたっているように、将来性がある新しいプロセッサになっています。

 高価なデバイスなので基本的には長期利用を考えると思いますが、少しちゅうちょしてしまうポイントかなと感じます。

 もう1点は、キーボードです。キーボード自体というよりは、キーボードを使う前準備がやや煩雑です。ノートPCのように使う場合、ディスプレイの上にキーボードを置きますが、この置いた状態だと折りたためません。使用中はごく普通のノートPCとして使っている感覚になるので、閉じるときも普通に閉めようとしてしまいました。

 当たり前ですがキーボードが引っ掛かって閉められず、画面に傷がついていないかとヒヤリとします。実際に引っ掛かっている部位は縁(ベゼル)の部分なので大丈夫なのだと思いますが……。勢いよく画面を閉めることもあるため、ちょっと怖さを感じました。

 Bluetoothキーボードなので充電が必要になる点もやや面倒さを感じますね。

 そして、やや惜しいのがインタフェースです。本体にはそれぞれThuderbolt4とUSB 3.2 Gen 2に対応したUSB Type-Cが2基しかありません(もう1基あるUSB Type-Cはキーボード充電用です)。USB Standard-AやHDMI出力なども欲しかったところです。

●ノートPCとしての大きなメリットは見いだしづらい

 折りたたみディスプレイではありませんが、前回、似たようなコンセプトのデバイスである「Zenbook Duo」をレビューしました。かなり気に入ったので、自腹で購入して現在愛用中です。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください