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NPUではなくeGPU側で「Windows Copilot Runtime」を処理 NVIDIAが定義する“RTX AI PC” 2024年後半にプレビュー版が登場

ITmedia PC USER / 2024年6月3日 18時35分

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基調講演に登壇するNVIDIAのジェンスン・フアンCEO

 米NVIDIAは6月2日(台湾時間)、「COMPUTEX TAIPEI 2024」(6月4~7日、台湾・台北市)に先駆けて基調講演を開催した。その中で、同社のdGPU(外部GPU)を利用できるノートPCが期間中にメーカー各社から続々と発表される予定であることをアピールしたが、同社はそれらのモデルを“RTX AI PC”と定義している。

 その背景には、SoCに搭載されたNPUで本来行われる想定の処理をdGPU側で処理できるようになる新たな仕組みが米Microsoftと協力して開発されていることが挙げられる。

 具体的には、AIプロセッサ(NPU)の利用をソフトウェア開発者がAPIとして呼び出せる仕組みをまとめた「Windows Copilot Runtime」において、小規模言語モデル(SLM)や、外部の情報を用いてSLMを補助する「Retrieval-Augmented Generation」(RAG)の処理を、NPUの代わりにNVIDIAのGPUに搭載されたAI処理向けコア「Tensor Core」で行えるようにするものだ。

 同機能に対応したソフトウェアの場合、AI処理を行う際にSoCのNPUではなくGPU側のTensor Coreを優先して使うようになるはずだ。

 米IntelのCore Ultraシリーズや、米QualcommのSnapdragon Xシリーズなどに搭載されたNPUよりもGPUは高い処理性能が見込めることから、eGPUを搭載したノートPCは、さまざまな面で高速化が期待できる。SoC側のNPUのリソースを他の処理に回せることにもなる。

 NVIDIAは同機能のプレビュー版を2024年後半に公開する予定だという。

 NVIDIAはこうした処理ができるdGPU搭載PCを独自に「RTX AI PC」と定義しており、NPU単体で処理するよりも強力なパワーを発揮できるとして“AI PC”市場にアピールしていきたい考えだ。

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