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AI時代にCPU/GPUで攻めるAMD NPU強化でAI PCにも注力 HPC分野では“ライバル”との協力も

ITmedia PC USER / 2024年6月5日 6時0分

 また、スピーチではほぼ“一瞬”だったが、2016年から続く「Socket AM4」向けのCPUの新製品が登場することも明らかとなった。

 Socket AM4のCPU/APU(GPU統合型CPU)は、今までに145モデルを数えるという。「Socket AM5が登場した時点でSocket AM4は終わりかな?」とかつて思っていた筆者に、「2024年7月にSocket AM4の新型CPUが出るよ」と教えてあげたい気分だ。

 今でもSocket AM4の新CPUが出るとなると、いつSocket AM5に乗り換えればいいのか悩ましくなる面もある。しかし、古いプラットフォームを使っているユーザーに手頃なアップグレードパスを用意する姿勢は好印象だ。

●主役はモバイル向け! いきなり第3世代の「Ryzen AI 300シリーズ」

 今回の基調講演において多くの時間が割かれたのが、モバイル向け新型APU「Ryzen AI 300シリーズ」の紹介だ。

 本APUに統合された「第3世代NPU」は、ピーク時の推論処理性能が50TOPS(毎秒50兆回)で、Microsoftが定めた「Copilot+ PC(新しいAI PC)」の要件を満たしている。そのこともあってか、Ryzen AI 300シリーズのコーナーのゲストの1人目はMicrosoftのパバン・ダブルリ氏(Windows/デバイス担当コーポレートバイスプレジデント)だった。

 Ryzen AI 300シリーズは、x86アーキテクチャのCPU/APUとしては現状で唯一の新しいAI PCの要件を満たせる存在である。ある意味で、Microsoftからの“後押し”を受けたともいえるだろう。

 その後、HP、Lenovo、ASUSTeK Computerが順に登壇。各社共にRyzen AI 300シリーズへの期待を語っていた。

なぜいきなり「300」なのか?

 今回のRyzen AI 300シリーズではモデル名の付け方が大きく変わっており、新ルールでは数字の百の位は「世代」を表す。つまり、今回出てきた製品は「第3世代のRyzen AIプロセッサ」ということになる。

 ちょっと待ってほしい。「Ryzen AIプロセッサ」は、今回“初めて”登場した製品ブランドだ。初めてなのに、なぜ“第3世代”なのか……?

 それは「Ryzen 7040シリーズ」を第1世代、「Ryzen 8040シリーズ」を第2世代のRyzen AIプロセッサと見なして、今回の新製品を「第3世代」としたようだ。

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