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Noctureが液冷デビュー? 「Thermosiphon development project」を開始 空冷ファンの新型「NH-D15 G2」の姿も

ITmedia PC USER / 2024年6月13日 17時0分

Noctureが液冷デビュー? 「Thermosiphon development project」を開始 空冷ファンの新型「NH-D15 G2」の姿も

COMPUTEX TAIPEI 2024でのNoctureブース

 空冷ソリューションで知られるNoctuaが、COMPUTEX TAIPEI 2024で「液体」冷却製品のプロトタイプを公開していた。このクーラーにはポンプがなく、同社はポンプなしで効果的な冷却の提供をうたう。

●ついにポンプ不要の液冷クーラーを実現?

 本プロジェクトは「Thermosiphon development project」と名付けられ、まだ開発初期段階になる長期プロジェクトだという。パッと見は、240mmラジエーターの簡易水冷ユニットのようだが、冒頭で触れたようにポンプは見当たらない。

 さまざまな冷却ソリューションを展開しているベルギーのCalyosとの共同開発によるもので、内部にはクーラント液ではなく特殊な冷媒液が充てんされており、重力の力を利用した二相サーモサイフォンクーラーを採用しているそうだ。

 具体的には、CPUの熱はウォーターブロック部分で気化され、蒸発した流体はパイプを通ってラジエーターに移動し、そこで冷却されて液体に戻りCPUに循環するというもので、ポンプは不要だ。

 今のところ、ラジエーターのサイズは360mmと240mmが想定されており、同社によれば、ハイエンドシステムでも十分に冷却できるという。騒音源であり故障しやすいポンプが不要で、パイプも10年以上の長寿命を検討しているようだ。

●Noctureファンを搭載した電源ユニットのコラボモデル

 一方、Sea Sonic Electronicsとのコラボで実現した電源ユニット「PRIME TX-1600 Noctua Edition」の姿もあった。

 Sea Sonicの電源ユニット「PRIME TX-1600」をベースに、ATX 3.1/PCI Express 5.1対応の1600W電源ユニットで、最大の特徴はNoctureの120mmファン「NF-A12x25」を備えていることにある。

 Noctureファンの採用により、ベースモデルに比べて8~10dBAの静音化を実現しているとうたう。モジュラーケーブルもブラウンとブラックに変更されており、今後の発売が気になるところだ。

●フラッグシップのサイドフローCPUクーラー「NH-D15 G2」

 Noctureといえば空冷クーラーということで、そちらの新作もチェックした。

 同社の定番クーラーである「NH-D15」だが、こちらの最新バージョンが「NH-D15 G2」だ。採用される140mmファンも新型の「NF-A14x25 G2」に改めたれた、フラッグシップのサイドフローCPUクーラーとなる。

 主な改良点は、2つのファンの干渉を防ぐべく最高回転数を調整したり、ヒートパイプの本数を6本→8本に増加したり、フィンピッチを1.9mm→1.6mmに縮小して20%以上もヒートシンクの面積を増加させたりすることで、冷却性能を強化したという。

 NH-D15 G2にはベースプレート形状で3モデル(従来の「Standard」/「LBC」:Low Base Convexity/「HBC」:High Base Convexity)のバリエーションがある。グローバルでの出荷は6月中とのこと。

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