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書類にまつわる悲哀を川柳に 「私のイチオー業務川柳」でグランプリを獲得したものは? 6月15日「PDFの日」にちなみ

ITmedia PC USER / 2024年6月14日 12時0分

 これらは、その企業にデジタル化へ移行する環境が整備されていても、対応したくないという人を救済するものとはならない。竹嶋氏は「デジタル化するツールを、もっと使いやすいものにしなければならないと思いを新たにした」と語った。

 デジタル化の遅れは、採用面にも影響があるという。「デジタル化への対応が遅い会社をどう思うか」という問いに対して「働きたくない」と回答したのは全体の58.2%、20代では64%にも上った。少子高齢化により労働人口が減少している中、デジタル化をしないことは企業の存続を左右する解決しなければならない重要な課題というわけだ。

 業務の中で非効率あるいは無駄だと感じるもののトップは「書類への押印、捺印」(52.2%)で、続けて「メール送信時の定型文」(43.0%)、「紙資料の印刷・配布」(38.6%)となった。

 そこでアドビが提案するのが「Acrobatがあれば、いいんじゃない?」というもの。

 紙で郵送、デジタルで送信という二重送付はセキュアなPDFでの送付で対応し、会議資料は人数分印刷しないでPDF化して配布または共有、捺印などはAcrobat Signで対応できる。

 いわゆる、仕事をしているつもりでも実はムダ、という業務をなくしていこうというわけだ。

●保存済みPDF書類資源を再利用しやすいAI Assistant

 既報の通り、2024年4月15日に米Adobeは「Acrobat AI Assistant」の提供を開始した。そして本イベントで、「Acrobat AI Assistant日本語版」の開発表明がなされた。

 現状、Acrobat AI Assistantでは、最大120ページ(データ容量では最大25MB)のPDFファイルの内容を読み込み、サマリーの作成や内容に関する質問の回答などを行える。しかし、メニューが英語表記なので、ネイティブではない人にとって、さらにデジタルでの作業を手間だと考える人にとってハードルの高いものとなってしまう。

 しかし、メニューや「質問してください(Ask a question this document)」の部分や「回答を生成しています(Generating response)」などが日本語化されていれば親しみやすくなるだろう。何より日本語のPDFを読み込め、日本語で質問でき、日本語で回答を得られる。

 社外初公開となったデモでは、日本語のPDFを学習したAcrobat AI Assistantに岩松健史氏(アドビ デジタルメディア事業統括本部ビジネスデベロップメントマネージャー)が日本語で質問を書き込み、わずかな時間で日本語で回答を得る様子が紹介された。

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