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Appleの新CMが訴える“ブラウジングをのぞかれない権利”の重要性

ITmedia PC USER / 2024年7月17日 1時5分

 SafariはWebブラウジングの追跡行為、利用者の位置の特定、Webブラウザ用の拡張プラグインを通してのプライバシー侵害に耐性のあるWebブラウザとなっており、最も先進的なプライベートブラウジング機能を持ったブラウザでもあると同社はうたう。

 今回、ライバルブラウザであるChromeとのプライバシー配慮の違いを示すシートも公開した。

 「自分向けにカスタマイズされた広告を見たいというユーザーもいるかもしれないが、そういった広告を許すか否かの選択権はユーザーの側にあるべき。ユーザーの知らないところで情報を盗み見することは止めなければならない」とAppleの関係者は言う。

 筆者が2001年にGoogleの共同創業者であるラリー・ペイジ氏を取材した際、同社は既にAdWordsという広告サービスを始めてはいたが、まだ実験的なサービスで、同氏も「現時点で、広告を収益モデルの中心にするかは決めていない」と語っていた。

 しかし、その後もGoogleの広告技術は革新を続け、2003年には今でも多くのWebサイトが使用するAdSenseが登場し、2005年頃くらいまでは広告ビジネスが予想以上に大きな収益を上げ始め、無視できない存在になった。

 最近ではそのGoogleでさえ、プライバシーの保護に真剣に取り組み始めている。20年ちょっとのインターネット広告の歴史では、どこまではよくて、どこから間違ったのか、今、改めて振り返って検証するタイミングが来ているのかもしれない。今回の広告は、そんな良いきっかけを与えてくれることにもなりそうだ。

 ちなみに、この新CMで使われているフルートの音色が耳に残る曲は、1944年スウェーデン生まれのフルート奏者であるビョルン・J・リンド(BJORN J:SON LINDH)氏が中東のフルートに魅せられていた時代の「Billathi Askara」という曲だ。

 リンドは、後に同郷のギタリストと組んでスウェーデンJazzを米国に広めるのにも一役買い、ABBAやMike Oldfieldなどのミュージシャンともコラボをしたという。

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