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「Nature Remo Lapis」は節電機能にフォーカス! 新タイプのスマートリモコンを試して分かったこと

ITmedia PC USER / 2024年7月18日 11時5分

 今回は、本稿執筆時点で実装済みの機能の1つである「オートエコ機能」を試してみた。これはエアコンのオン/オフを繰り返し、ユーザーの反応がなければオフの時間を徐々に増やし、ユーザーが自力で温度を下げるなどアクションがあればオンの時間を増やすといった最適化を繰り返し、トータルで節電につなげようという機能である。表現はあまりよくないが、ある種の“人体実験”を行っているようなものだ。

 利用にあたっては、エアコンのオートメーション機能で「〇〇度を上回れば冷房をオンにする」といった設定を追加し、その時にオートエコ機能をオンにする必要がある。本製品を導入しただけで自動的に有効になるわけではないため要注意だ。ちなみに節電を優先するか、それとも快適さを優先するかは3段階から選べる。

 今回、筆者がこれらの設定を行ったのは午後だったので、そのまま翌々日まで放置し、2日目にあたる24時間分の結果を確認したところ、40円の節約効果があったと表示された。詳細画面で運転履歴を見ると、2~3時間に一度のペースで冷房のオンとオフが繰り返されており、それらの積み重ねが節約につながったようだ。特に操作をしていないのにエアコンが「ピッ」と音を発することが何度もあったのは、どうやらこれらしい。

 この運転履歴には、それぞれの自動運転を評価する機能がある。エアコンをもっと長時間止めていても耐えられたのであれば「もっと頑張れた」を、耐えられずにエアコンを手動操作してしまった場合には「我慢できなかった」を選択すると、次回以降の自動運転にフィードバックされ、節電額が増えていく仕組みだ。特に何もしなければ「大丈夫だった」として処理されるので、ズボラな人はそのまま放っておいても構わない。

●よくできた節電機能だが一抹の不安も?

 以上ざっと節電機能を使ってみたが、仕組みとしてはよくできている印象を受けた。これが運転内容が全く開示されないブラックボックス状態であれば、かなりの気持ち悪さがあったはずだが、前述のように履歴はきちんと可視化されており、なおかつ各操作に感想をフィードバックすることで、ユーザー側の意思も反映される。節電額がどのくらい正確なのか確かめようがないのは気になるが、それでもオンにしておく価値はある。

 とはいえ、不明瞭な点はいくつかある。例えば本製品を経由せず、エアコンの純正リモコンで操作した場合にその結果がどう反映されるのか、本製品1台に対してエアコン1台ではなく、2つの部屋にある2台のエアコンをまとめて制御するようなケースではどうなるのかといった点だ。ユーザーが意図しないところで操作が行われることから、エアコンやリモコンの不具合や本製品の故障時などに、原因の切り分けがしづらくなる懸念もある。

 また本製品の節電機能はこれだけではなく、今回紹介しなかった「コスパ起動」「消し忘れ通知」「熱中症アラート」「快適指数表示」「バイタルデータ連携」といった機能が今後搭載予定であることが告知されている。今回の1つだけでも相当ややこしかったので、複数の機能が実装された時、使いこなすのはかなりの難関のように感じる。

 もちろん、使いたくなければスルーすれば済むため実害はないのだが、アプリの「みつける」タブが既に煩雑な状態にあり、UI的には危険な兆候もあるので、ユーザーが正しく使える機能となるかは一抹の不安もある。現状これら新機能のほとんどは予告されているに過ぎないため、興味を持った場合もきちんと実装され、使えると分かってから購入するくらいの慎重さがあってもよさそうだ。

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