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新型「Magic Keyboard」は何が変わった? 設計が一新され劇的に変化したモデルを13インチiPad Pro(M4)で試す

ITmedia PC USER / 2024年7月19日 18時0分

●キーボードはMacBookシリーズ似に パームレストはアルミに変更

 キーボード面についてもう少し詳しく見ていこう。

 キーピッチは従来と同じく19mmを確保しており、Enterキー回りのキーに至るまで十分な幅がある。感触はMacBookと非常によく似ており、軽快なタイプが可能だ。筆者はあまりストロークの深いキーボードは好まず、フルキーボードを使っていると疲れてしまうほどなので、ストロークが概ね1mm程度である本製品は、非常に使いやすいと感じる。

 最上段のファンクションキーは、Escキーが追加されたのはプラスだが、ホームボタンがないのがやや気になるところだ。もっとも、これは同じ配列であるMacBookも同じゆえ、ホームに戻る場合は、command+Hキーのショートカットを使うか、Mission Controlキーで代替するのがベターだろう。加えて、これらのショートカットの一覧を表示できるcommandキーの長押しも、優先的に覚えておくとよい。

 パームレストは、従来は外装と同じポリウレタンだったのがアルミに変更されており、手で触るとひんやりする。今はちょうど夏の暑い時期なので、この仕様は特に気にならないが、冬場は冷たいと感じることがあるかもしれない。一方で、ポリウレタンにつきものの劣化や、手の脂のつきやすさを気にしなくてよくなったのはプラスだろう。

 バックライトを内蔵するのは従来モデルと同様だが、新たに搭載されたファンクションキーの中にはバックライトの輝度調整キーはなく、輝度を調整するには、iPad本体側のハードウェアキーボードの設定から行う必要がある。このあたりの仕様は、従来モデルから変わっていない。

●ワンランク上のモデルへと進化! サードパーティー製品にも期待

 以上のように、外見は従来モデルとほぼ同じでありながら、これまでの問題点を着実に修正したワンランク上のモデルに仕上がっている。従来モデルでよく見聞きした、買ったはよいものの次第に使わなくなってしまったというケースも、これまでと比べると少なくなるのではないだろうか。

 ネックとなるのは、言うまでもなく価格だ。今回筆者が購入した13インチ用モデルは、実売価格が5万9800円(11インチ用は4万9800円)と、ミドルクラスのタブレットが1台買えてしまう値段で、iPad本体と合わせると20万円台後半からとなってしまう。既に13インチiPad Pro(M4)を所有しており、それを生かすために本製品を購入するという順序でなければ、なかなか手が出しにくいだろう。

 これらの価格上昇の背景には円安という要因もあると考えられるが、仮にそうだとしても、こういったアクセサリー系で一旦上がった価格水準が次のモデルで下がるケースはあまりないだけに、今後もこの価格帯で推移していくことになるはずだ。これは本製品の競合となるサードパーティーにとってはチャンスとなるわけで、ユーザーとしてはそちらの市場がより活発化することも視野に入れて、製品選びをしたいところだ。

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