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約5万円切りのMRヘッドセット「Quest 3S」に触れた 低価格化で空間コンピューティングを攻めるMeta、ARグラス「Orion」による技術革新も間近に迫る

ITmedia PC USER / 2024年9月26日 17時5分

約5万円切りのMRヘッドセット「Quest 3S」に触れた 低価格化で空間コンピューティングを攻めるMeta、ARグラス「Orion」による技術革新も間近に迫る

Quest 3とQuest 3Sで体験の差はほとんど感じなかった

 Metaが年に一度の開発者向けイベント「Meta Connect 2024」で、高品質なカラーパススルーを低価格で実現するMR(複合現実)ヘッドセット「Quest 3S」を発表した。

 価格は128GBモデルが299.99ドルからと、他のガジェットが軒並み価格上昇している中では手頃な価格設定となっている。これはMR関連機能がない前モデル「Quest 2」(2020年発売)の64GBモデルと同じ値段だ。

 日本では円安の影響もあり、128GBモデルが4万8400円(税込、以下同)、256GBモデルが6万4900円となっている。他社の家庭用ゲーム機の価格が上がっている状況だけに、意外と安く見える。

 なお、上位モデルに位置付けられる現行モデル「Quest 3」は、128GBモデルが廃止となり、512GBモデルに一本化される。価格も9万6800円から8万1400円に引き下げられた。

 Metaは、Questシリーズに搭載しているOSをオープン化し、他社に「Horizon OS」の名称でライセンスしていくことを4月に発表しているが、これは「業務向けや高性能なハイエンドモデルの開発はライセンス先に任せ、自社はQuestシリーズの普及を目指したモデルにフォーカスする」との意向だ。

→・MetaがMR/VRヘッドセット界の“Android”を目指す 「Quest」シリーズのOSを他社に開放、ASUSやLenovoが独自の新ハードを開発中

 Quest 3Sの詳細な仕様などについては、本誌でも掲載されているので、本記事では現地で実際に体験したインプレッションをお届けしたい。

●「Quest 3S」という商品の立ち位置

 ものすごく簡単に表現するなら、Quest 3Sは上位モデルのQuest 3が持つMR関連機能をQuest 2と同様の光学設計の本体に組み込んだものだ。

 心臓部となるプロセッサ「Qualcomm Snapdragon XR2 Gen 2」や8GBメモリはQuest 3と同一とすることで、Quest 3Sのような手に取りやすい安価なエントリーモデルで動作するアプリケーションや、ゲームのボトムラインを引き上げている。

 Snapdragon XR2 Gen 2は、中国ByteDanceの最新VRヘッドセット「Pico 4 Ultra」にも採用されているもので、現在、このジャンルに搭載するプロセッサとしては最新かつ最上位だ。

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