1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. デジタル家電

実売7980円! Ring初のパンチルト対応カメラ「Ring Pan-Tilt Indoor Cam」を試して分かったこと

ITmedia PC USER / 2024年10月3日 12時5分

 画角についても、従来の屋内向けモデルとほぼ同じとなる。一般的にパンチルト対応のモデルは、本体の向きを自由に変えられることから、カメラ自体の画角は狭めであることが多いが、本製品はそうしたこともない。ナイトビジョンの感度についても、これまでの屋内向けモデルと違いは感じられないので、共通の部品を使っていると考えられる。

 パンチルト以外で唯一大きな違いは、設定画面の「プライバシー設定」にあったプライバシーマスク機能がなくなっていることだ。これはカメラの角度が固定であることを前提に、カメラが映すエリアの内、特定範囲を記録されないようにする機能なので、パンチルト対応の本製品で省かれたのは理解できる。

 競合製品との比較ではどうだろうか。現在市販されている製品の中で本製品に比較的近いのは、アトムテックの「ATOM Cam Swing」あたりだろう。こちらは屋外利用にも対応する他、ナイトビジョンがカラーに対応するのが大きな相違点だが、同じくパンチルトに対応しており、ボディーサイズも非常に似ている。

 実際に両者を並べて操作してみたが、機能面でもよく似ており、画角もほぼ同等だ。さらに後述するパンチルトの操作方法もよく似ている。メモリーカードへの録画にも対応するATOM Cam Swingに対して、本製品はクラウド録画のみであるなど細かい違いは多数あるのだが、パンチルト対応という条件で探すならば、この両者で比較検討することもありそうだ。

●パンチルト操作はレスポンスも良好でストレスなし

 さて、本製品の注目ポイントは何といってもRingのカメラとしては初となる、パンチルトの操作性だろう。これまでの同社のカメラは固定画角の製品ばかりだっただけに、パンチルトの操作性の良し悪しは気になるところだ。

 結論から言うと、基本的な機能は過不足なくそろっており、使い勝手も良好である。アプリ下部にある「回転」というメニューをタップすると、上下左右に操作できるコントローラーが出現する。これをタップして左右方向のパン、上下方向のチルト操作を行う仕組みだ。

 レスポンスはきびきびとしており、タップしたのに無反応でもう一度タップしたところタップ2回分がまとめて動いてしまうといった、ストレスの原因になりがちな動作はない。小刻みな動きにも対応しており、前述のATOM Cam Swingではありがちな、角度の変更が行き過ぎてしまって戻すとまた行き過ぎてしまうといった挙動も見られない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください