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ついに電子ペーパーPCディスプレイにカラー到来! ただしいろいろ割り切りが必要かもしれない「DASUNG Paperlike Color」を試す

ITmedia PC USER / 2024年10月17日 12時5分

 こうしたppiが気になるかは、普段使っているディスプレイの性能にも左右されるかと思います。あまりにきれいなディスプレイを普段から使っている方は、そのギャップでより気になるかもしれません。実物を見ていただくのが一番よいとは思います。

 もう1点気になったのは、PCからDASUNG Paperlike Colorを操作するソフトウェアについてです。ソフトを使えば画面の物理ボタンを触らずともPCから操作できるのですが、この接続をするためには個別にUSB接続が必要です。USB Type-Cでディスプレイ接続していても、別のケーブルをつなぐ必要がなります。ややスマートさに欠けますね。

●一番気になったのはマウスカーソルの動き

 PCディスプレイとして一番気になったのは、マウスカーソルの動きです。一般的な液晶ディスプレイなどに比べるとどうしても遅延があるため、マウスカーソルの動きがややカクつきます。

 表示設定を高速にすることでかなりスムーズになりますが、すると描画がやや粗くなり、影(表示書き換え前の情報)も残りやすくなります。このトレードオフをどこまで許容するかがなかなか難しいです。

 ちなみに、Webブラウジングなどスクロール動作はあまり気になりません。細かなコントロールが不要だからでしょうか。描画速度で気になったのは、個人的にはマウスカーソル操作のみでした。文字入力なども、よほどの高速タイピングでない限り遅延に気が付かないのではないでしょうか。

 なお、こうしたデメリットがあっても、目に優しいというのは大きな利点です。仕事で長時間に渡って画面を見ないといけないような状況では、唯一無二の製品となるでしょう。

●製品としてはヨシ しかし、さらなるモデルが登場予定

 カラーの電子ペーパーPCディスプレイ──DASUNG Paperlike Colorはしっかりとその用途を実現してくれる製品に仕上がっています。

 しかし、まず立ちはだかる大きな壁はやはり価格です。29万8000円(税込)とかなり高額なので、この価値を自分に見いだせるかはよく検討する必要があります。

 そして、さらに大きく悩む問題があります。

 なんと、この後すぐに後継モデルが発売される見込みなのです。その名も「DASUNG Paperlike Color Revo」──DASUNGの本家サイトでは既にページが公開されています。

 この後継モデル、リフレッシュレートがなんと33Hzもあり、一般的なPCディスプレイと比べても実用に耐えうるレベルです。ここまでしっかり表示できるようになると、オフィス用途で問題になるケースはほとんどないのではないでしょうか。

 もし、一番厄介なマウスカーソルの動きに違和感がなくなれば、より快適にPCディスプレイとして使えるようになると大いに期待が持てます。ただし、日本での価格はまだ不明です。価格差にもよりますが、どこまで何を求めるかを考え、製品を選択することになりそうです。

(製品協力:SKT)

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