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「AI PC」がデジタルノマドを加速する――「Colive Fukuoka 2024」レポート

ITmedia PC USER / 2024年10月28日 12時0分

 このイベントの実施は、2022年に福岡市博多区で創業したデジタルノマドに特化したマーケティング会社「遊行」に委託する形で行われている。遊行の大瀬良亮CEOは主催者として、また自身も1人のデジタルノマドとして「デジタルノマドにとって重要な、アクセスの良さ、生活コストの適正さ、そして自然との距離感という条件が、福岡市にはそろっている。また、福岡市には屋台文化もあり、屋台では外国からの訪問者にも気さくに話しかける文化がある。外国人も心地よい距離感を保ちやすい」とデジタルノマドにおける福岡市のメリットを指摘する。

 福岡市のデジタルノマドへの取り組みは、単なる観光誘致に留まらない。スタートアップビザの発行やIT企業の進出支援など、デジタル産業の育成も視野に入れた総合的な戦略となっている。

 その最先端の取り組みとなるのは、外国人エンジニアのビザ取得を1カ月程度まで短縮する支援制度だ。通常3~4カ月かかるビザ取得のプロセスを大幅に効率化し、グローバル人材の受け入れを促進している。

●「Copilot+ PC」がもたらす新しいワークスタイル

 Colive Fukuoka 2024では、レノボ・ジャパンと日本マイクロソフトがスポンサーを務めた。「デジタルノマドに最適なPC」として、両社はCopilot+ PCを提案する。

 大瀬良CEOは「デジタルノマドは、100%PCを使って仕事をし、しかもカフェで作業することも多い。(それだけに)Wi-Fi、電源、セキュリティに非常にセンシティブだ」と語る。その点、Copilot+ PCは薄く、軽く、高性能で、デジタルノマドのニーズを満たしやすいのだという。

 レノボ・ジャパンの柳沼綾氏(コンシューマ事業部 営業戦略部 本部長)は、Copilot+ PCについて「単なるラップトップ(ノートPC)に関する発表ではなく、新しいビジョンの提示だ」と位置づける。レノボでは、特にZ世代のクリエイターやデジタルカルチャーに焦点を当てた製品開発を進めており、パーソナライゼーション、生産性、コラボレーションの強化を重視しているのだという。

 レノボと日本マイクロソフトの講演では、Copilot+ PCの実力を示す実践的な活用シーンが紹介された。

 顧客向けプロポーザルをワンクリックでプレゼンテーションに変換したり、会議の内容を自動で要約/整理し、欠席者向けに要点を抽出したりと、ビジネスシーンを想定したデモが行われた。さらに、スライドの追加や修正、スピーカーノートの生成までAIが支援する様子が実演された。

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