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新型「Fire HD 8」で使い勝手は変わった? Fireタブレットをスマートディスプレイにように使える「Showモード」を試す

ITmedia PC USER / 2024年10月30日 12時0分

 ざっと使い比べてみたが、これらShowモードの機能は、できること自体は従来モデルと変わっていない。細かいところまで目を皿にして見比べると違いはあるかもしれないが、機能自体が大きく進化したり、あるいは省かれたりといったことはないようだ。

●Showモードの使い勝手は一歩後退 ユーザーが取るべき選択肢は?

 以上のように、Showモードを始めとしたAlexaの側には大きな変化は見られないのだが、Fireタブレットのラインアップ全体として無視できないのが、ワイヤレス充電モデルおよび専用スタンド廃止に伴うShowモードの使い勝手の変化だ。

 従来のワイヤレス充電対応モデルであれば、専用スタンドに乗せるだけで自動的にこのShowモードへと切り替わり、充電しながらAlexaを利用できたが、今回の2024年モデルはこうしたギミックがないため、Showモードへの切り替えは手動、かつ有線ケーブルでの充電を行いながらでないと、バッテリー切れを招いてしまう。

 このあたり、タブレットモードとShowモードの切り替えをシームレスに行えたこれまでのモデルと比べて、使い勝手が悪くなったことは否めない。このFire HD 8に限らず、現行のFireタブレットからはワイヤレス充電機能が省かれつつあり、Showモードの利用環境としては後退しつつある。

 そのため、ユーザーとしては毎回のケーブルが抜き差しをやむを得ないものとして利用するか、Showモードは使わずに通常のタブレットモードのまま、Alexaを利用することになる。従来のワイヤレス充電対応モデルを所有しているならば、無理に買い替えずに継続利用するといった考え方もありだろう。

 ただしタブレットとしての利用がメインになるのであれば、従来モデルに比べてパフォーマンスが改善されているのは新モデルの強みだ。特に今回試用した4GBモデルは、同時発売の3GBモデルと比べて動作も明らかにサクサクだ。従来のもっさり感が気になっていたユーザーにとってはプラスだろう。

 とはいえ、実売価格が各2000円アップの1万5980円(32GBモデル)/1万7980円(64GBモデル)へと値上がりしており、かつてのリーズナブルさが失われつつあるのは気になるところではある。セールなどの機会を使ってどれだけ安価に入手できるかによっても、満足度は違ってくると言えそうだ。

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