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ビクターの“耳をふさがない”新作イヤーカフ型イヤフォン「HA-NP1T」の完成度が高い! カラバリと中高音域のクリアさ、価格に魅力あり

ITmedia PC USER / 2024年11月14日 12時13分

 そして筆者がイヤーカフ型イヤフォンを評価する上で基準にしている人気製品「HUAWEI FreeClip」との相対的な比較ですが、HUAWEI FreeClipと交互に装着を試してみると、HA-NP1Tはほんの少しだけ重く、挟む力が強く感じられることに気付きました。

 しかし、実際の重量はHA-NP1Tが片耳約4.9g、HUAWEI FreeClipが片耳約5.6gと、不思議なことにHA-NP1Tの方が数値上では重いのです。おそらくですが、HUAWEI FreeClipは本体の片方が球体で角度が稼げているため、最低限の圧力でうまく耳に引っ掛けられている構造が要因かもしれません。本当にわずかな差ではありますが、“装着していることを忘れそうになる感覚”はHUAWEI FreeClipが少しだけ勝っています。

 HA-NP1Tの本体には物理的なボタンを搭載しており、1回押し、2回押し、3回押し、4回押し、1秒長押しで再生/停止、曲送り/曲戻し、音声アシスタントの起動、低遅延モードのオン/オフ、サウンドモードの切り替え、通話といった機能を呼び出せます。タッチセンサー式を採用する製品より確実に操作しやすいです。IPX4相当の防水機能も備わっています。

●気になる音質は……

 続いて大事な音質について。イヤーカフ型イヤフォンはじっくりと音楽を楽しむというよりは、“ながら聞き”がメイン用途です。とはいえ、それなりの質は欲しいと思うのが普通でしょう。

 HA-NP1Tは大口径と言ってもいい10mmのドライバーユニットを搭載しています。メーカーが「クリアな高音質サウンド」と宣伝している通り、中高音のボーカルやメロディがくっきり聞こえやすい傾向の音が出ています。

 HA-NP1Tを初めて装着したときに流れた(流ちょうな)日本語のアナウンスがイヤーカフ型イヤフォンにしてはあまりにクリアだったので、わくわくしながら音楽を再生したのですが、まさに期待通りといったところ。

 中高音域の限界(これ以上の音を出したら音割れしそうなところ)を感じさせず、どこまでも伸びやかに音が響いて気持ちよく聞けそうな余裕さは、HUAWEI FreeClipで得られなかった感覚なので、正直びっくりしました。イヤフォンに興味がない家族にも試聴してもらいましたが、「HA-NP1Tの音が好み」と言っていました。

 さらに専用アプリ(iOS、Android)でサウンドモードを「NORMAL」「HIGH」「BASS」から選択して切り替えられます。HIGHを選ぶことでボーカルがさらに前へ出てくるので、イヤーカフ型イヤフォンであることを忘れるほど楽しく聞けます。

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