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Intelの新型デスクトップ向けGPU「Intel Arc B570/B580」登場 新アーキテクチャ+グラフィックスメモリ増量でGeForce RTX 4060以上の性能

ITmedia PC USER / 2024年12月3日 23時10分

(※1)ゲーム利用時の最大動作クロック

 Arc B570/B580はグラフィックスメモリを比較的多く搭載していることも特徴で、Arc B570は10GB、Arc B580は12GBを備えている。グラフィックスメモリを多く搭載することで、グラフィックスメモリを多用するゲームアプリやAIエンジンにおけるパフォーマンスを改善しており、Intelは「1ドル当たりのパフォーマンスなら『GeForce RTX 4060』や『Radeon RX 7600』よりも優れているシーンも多い」と語る。

 先代アーキテクチャの「Intel Arc A750 Limited Edition」との比較では、Arc B580は1440pのウルトラ(超高画質)設定における平均フレームレートが平均で24%向上するという。GeForce RTX 4060比でも、平均10%改善するそうだ。

 メディアエンジンは、AV1/HEVC(H.265)/AVC(H.264)/VP9/X AVC-Hのハードウェアエンコード/デコードに対応している。映像出力は、DisplayPort 2.1×3(UHBR 13.5対応)とHDMI 2.1を備える。接続バスはPCI Express 4.0 x8で、GPU補助電源は8ピン×1が必要となる。

●第2世代「XeSS」はフレーム補間機能と低遅延機能を追加

 Arc B570/B580 Graphicsの登場に併せて、Intelの超解像技術「Xe Super Sampling(XeSS)」は、第2世代に進化する。

 第2世代では従来からある超解像処理を「XeSS Super Resolution(XeSS-SR)」と再定義した上で、新たにフレーム補間機能「XeSS Frame Generation(XeSS-FG)」が実装された。XeSS-SRとXeSS-FGを組み合わせることで、特にハイエンドなグラフィックスを提供するゲームにおけるフレームレート向上と画質改善を期待できるようになる。

 なお、XeSS-FGについてはアプリ側の対応も必要となる。

 これらに加えて、Intelは入力デバイスからの入力から画面出力までの遅延(レイテンシー)を改善する「Xe Low Latency(XeLL)」を導入する。これはレンダリングを事実上GPUに直接投げるようにすることで遅延を縮小していることが特徴で、基本的にはゲーム側にも対応が求められる。

 ただし、グラフィックスドライバにもXeLLと同様の機構が組み込まれており、非対応ゲームでも遅延の短縮が可能だ。

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