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ついにカラー対応したFCCLの電子ペーパー端末「QUADERNO A4(Gen.3C)」を試す PCからのPDF印刷転送が便利すぎる

ITmedia PC USER / 2024年12月19日 18時45分

 あらかじめQUADERNO PC Appをインストールして、QUADERNOとPCを有線または無線でペアリングしておく必要はあるが、PCの印刷機能で「Print to QUADERNO」を指定して印刷するだけで、QUADERNO側にPDFデータとしてドキュメントを転送できる。

 実際にWi-Fi経由でPrint to QUADERNOを試してみたが、Acrobat Converterのような仮想PDFプリンタとほぼ変わらない速度でQUADERNOに転送できたので、専用ユーティリティーをいちいち立ち上げなくても、待ち時間を気にすることなくドキュメントデータをQUADERNOに保存できるので非常に使いやすい。

 転送したデータは、付属のペンを使って直接書き込みできるので、学校の提出物や、スライドデータのゲラチェック用に大いに活躍してくれることだろう。

 特に筆者の場合、技術同人誌を執筆している関係上、毎回ゲラチェックの際にA4用紙を100枚ほど印刷する場面がある。

 原稿完成までにゲラチェックを複数回実施するため、A4用紙やインクカートリッジの消費は激しい。人間とは不思議なもので、PCのディスプレイ上で確認すると見落としてしまう誤字/脱字やレイアウトのずれが、印刷された紙だと気付きやすいことがある。よってPrint to QUADERNOには非常に大きな期待を寄せている。

●有償のAcrobatを利用しているなら注意が必要

 Adobe Creative Cloudなどで、Adobe Acrobat Pro(有償版)を利用している方は、Print to QUADERNOを利用する際に注意が必要だ。

 Adobe AcrobatにもドキュメントデータをPDF化できる仮想プリンタ「Adobe PDF」が用意されており、Adobe AcrobatをインストールしているPCであれば、必ず追加されているはずだ。

 このAdobe PDFは「Adobe PDF Converter」というドライバを利用しているのだが、どうやら原稿執筆段階のバージョンでは、他の仮想PDFプリンタのドライバもAdobe PDF Converterを利用してしまうようで、Print to QUADERNOが正常に動作しない。

 そのため、Adobe Acrobatを利用している場合は、Print to QUADERNOのプロパティ内にある「詳細設定」タブでドライバを「Adobe PDF Converter」から「Microsoft IPP Class Drive」に変更しておこう。

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