1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

Intel×AMD×Qualcomm対決! 3プラットフォームの14型AI PC(Copilot+ PC)をテスト 比べて分かった違い

ITmedia PC USER / 2024年12月27日 12時0分

●電源モードとユーティリティー「myHP」の設定

 ベンチマークテストを実施する際には、Windows 11の電源モードの設定や各モデルに導入されているユーティリティーによるパフォーマンス設定にも注意が必要だ。

 Windows 11の電源モードは、パフォーマンスに少なくない影響がある要素の1つである。多くの場合「バランス」がデフォルトになっているが、今回の性能テストにおいては「最適なパフォーマンス」、バッテリーのテストは「最適な電力効率」を選んだ。

 また、Intel機とAMD機については、日本HP独自のmyHPユーティリティーに「システム制御」のメニューが用意されており、用途に合わせてモードが選べる。デフォルトは「SmartSense」だったが、これを「パフォーマンス」に変更して計測した。

 Qualcomm機については、myHPユーティリティーは導入されているものの、「システム制御」のメニュー自体が存在しない。Armベースの命令セットアーキテクチャを採用していることが、こういったユーティリティーの開発にも影響している可能性が高い。

●x64(x86)とArmの違いに注意

 今回は、QualcommのSnapdragon X Elite搭載機がテスト対象に含まれている。Snapdragon X Eliteは、ArmベースのCPUコアを採用しているため、x86やx64(x86の64bit拡張)ベースのIntel機、AMD機とは命令セットの互換性がない。

 Armベースのコアのパフォーマンスがフルに発揮できる「Armネイティブ」のアプリもまだ数が少なく、多くは一般的なx64/x86ネイティブのアプリをエミュレーションすることで動作するようになっている(動作しない場合もある)。

 ベンチマークテストはArmネイティブバージョンがあるものを中心に実施しているが、あえてArmネイティブのバージョンがなくエミュレーション実行のテストも含めているので参考にしてほしい。

●CPUのマルチスレッド性能ではAMD機の圧勝

 ここからは、ベンチマークテストのスコアを詳しくみていこう。まずは定番のCINEBENCH 2024だ。CGレンダリングを行ってスコアを出すベンチマークテストで、CPU(GPU)のパワーがダイレクトに反映される内容だ。

 結果は、マルチスレッド処理のCPUスコアではAMD機が突出したスコアになった。一般的なクリエイター向けPCやゲーミングPCをも上回る水準だ。シングルスレッドでレンダリングするCPU(シングルコア)ではIntel機がAMD機を上回り、シングルスレッド処理での強さをみせている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください