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Intelの苦境と変わりゆくデバイス――“AIシフト”の影響を受け続けた2024年のテック業界

ITmedia PC USER / 2024年12月27日 17時0分

 PICO 4 Ultraを含むPICO 4シリーズは、中国市場を中心に展開を図る予定だった。しかし、習近平政権が政策としてゲーム機の利用制限を実施したため、個人向けエンタテインメント機としては、現状において中国国内での普及の芽を絶たれた形となる。

 実際に使ってみると、PICO 4 Ultraの製品としての実力は高い。しかし、展開力については期待しにくい状況だ。

 XR分野の製品は、半導体からOS/アプリ/サービス/AIなどさまざまなジャンルの技術の融合体ともいえる。そのため、多様な業界とのリレーションシップの構築が極めて重要となる。

 その全てを内製しているAppleは異例中の異例の存在だが、その“対抗馬”としてSamsung Electronics(サムスン電子)、Google、Qualcommの3社が共同開発した「Android XR」対応AR/VRヘッドセットが2023年後半に発表するはずだったのだが、結局この12月になってようやく「Project Moohan(仮称)」として2025年に発売すると発表された。

 うわさレベルの話だが、Project Moohanは開発計画が大幅に遅れたのだという。発売は早くて2025年の春、遅くとも夏ぐらいには発売を迎えるのではないかと言われている。

 この技術の基本となるAndroid XR(OSのビルディングブロック)のライセンスによって作られる他メーカーの製品、例えばソニーが開発を進めている新しいヘッドマウントディスプレイなどは、Project Moohanの後の発売になるだろう。

 Metaも次世代Questの開発を進めているそうだが、製品化にはしばらく時間が掛かる。価格面と実用面を考えると、当面はXR分野におけるMetaの“ソロプレイ”が続きそうだ。

●2025年も「AIによる業界変容」は続く

 半導体業界の勢力図は、この先1~2年でさらに塗り替わると予想される。PCやスマホ、XRヘッドセットなどのエッジデバイスの高性能化はもちろん、クラウド/データセンター側のAIの最適化も熾烈(しれつ)を極めるからだ。

 各社はNPU(推論演算に特化したプロセッサ)やGPU、そして自社製の「AIチップ」をどう位置づけるか、ファウンドリーとどう連携するかなど、総合的な戦略を組む必要がある。簡単にまとめると、以下のような感じになるだろうか。

・AI向けのIP(知的財産/技術)の取り込み合戦

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