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なぜAI全振りを表明したのか パナソニックグループの「CES 2025」ブースを見て分かったこと

ITmedia PC USER / 2025年1月9日 15時0分

 明確な指標として打ち出したのが、2035年までにAIを活用した事業で、グループ全体の売上高の約30%を占めるという計画だ。

 ここでは、サプライチェーンマネジメントソリューションのBlue Yonderにより、AIを活用したオートノマスなサプライチェーンを実現し、このビジネスを拡大させること、毎日10億人以上が利用しているパナソニック製品の顧客接点を活用し、多様化する顧客ニーズにあわせたサービスを提供することなどが盛り込まれている。

 Blue Yonderでは、既にAIを活用して毎日200億件以上の予測を行い、小売事業者や製造事業者、物流サービスプロバイダーなどがサプライチェーンを最適化し、企業のサスティナビリティーに貢献していることを強調。この取り組みをさらに進化させることになる。

 また、くらしの領域においては、AIエージェントを活用したデジタルファミリーウェルネスサービス「Umi」を、2025年から米国で開始することを発表した。ウェルネスデータを活用し、それぞれの家族に合わせた具体的な行動計画へと落とし込み、健康的な習慣を築き、家族全員が同じ目標に向かって取り組めるプランなどをルーチンとして提案することになる。

 さらに、Panasonic Goの推進に向けて、Anthropicとのグローバルな戦略的提携を発表した。Anthropic のAIアシスタントである「Claude」を活用することで、会話型AIを通じて、パナソニックグループの製品を利用する10億人の顧客に対し、パーソナライズしたサービスを提供する。その第1弾として、UmiにClaudeを搭載することになる。

 CES 2025でパナソニックグループは、AIの企業になることを宣言した格好だ。今後、AIを活用した製品、サービスがどんな形で提供されるのか、それによって、パナソニックグループがどんな企業に変貌するのだろうか。そののろしを上げたという点で、重要な意味を持つCES 2025であったといえる。

●展示ブースでは今につながる製品の姿も

 パナソニックグループはCES 2025において、ラスベガスコンベンションセンターのセントラルホールに出展している。2024年同様、1412m2の展示スペースを確保し、「Well into the future」をキーワードに、Panasonic GoやUmiなどを展示し、AIを活用したビジネスを推進する新たな姿勢を示したり、暮らしに関する最新技術や製品群を展示したり、カーボニュートラルやサーキュラエコノミーに関する取り組みなどについても訴求した。

 それでは、パナソニックグループのブースの様子を見てみよう。

●海外でさまざまなサービスを展開しAIの力で多くの人に“役立つ”を実現

 「AI研究」の領域でグループを先導しているパナソニック コネクトでは、傘下のBlue Yonderの展示も行った。Panasonic Goの実現には、大きな役割を果たす部分だ。

●家庭の各所で省エネに貢献

 CES 2022で発表した長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」については、米国市場向けとなる家庭用全館空調システム「OASYS」の販売をテキサス州で開始し、順次エリアを拡大するという。

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