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「HDMI 2.2」誕生 最大96Gbps伝送で「4K/480Hz」「16K」を実現 対応製品は2025年から順次登場見込み

ITmedia PC USER / 2025年1月10日 11時25分

「HDMI 2.2」誕生 最大96Gbps伝送で「4K/480Hz」「16K」を実現 対応製品は2025年から順次登場見込み

HDMI 2.2は最大96Gbpsでのデータ伝送に対応している。「HDMI 1.4」比では、最大伝送量は約9.4倍になっている

 HDMI ForumとHDMI Licensing Administrator(HDMI LA)は1月6日(米国太平洋時間)、新しい映像伝送規格「HDMI 2.2」の仕様を公開した。本規格に対応する機器やケーブルは「HDMI 2.x」のライセンスの範囲内で開発/生産可能で、実際に対応する機器やケーブルは2025年から順次発売される見込みだ。

●HDMI 2.2の概要

 HDMI 2.2は、2017年に公開された「HDMI 2.1」以来となるHDMI規格のメジャーバージョンアップだ。映像/音声を含むデータの転送レートは最大96GbpsとHDMI 2.1の2倍に引き上げられている。これにより、「4K(3840×2160ピクセル)/480Hz」という超高リフレッシュレート、あるいは「16K(1万5360×8640ピクセル)」という超高解像度での映像伝送に対応した。XR(AR/VR/MR)や大規模デジタルサイネージ、医療用画像処理装置などで利用する際のパフォーマンス向上も期待できるという。

 データ伝送プロトコルは、新開発の「FRL(Fixed Rart Link)」を採用しており、映像と音声の同期を改善する「LIP(Latency Indication Protocol)」も用意している。LIPは、サウンドバーやAVアンプなどを経由して映像を伝送する「マルチホップ構成」において特に効果が大きいという。

フル機能を使うには「Ultra96ケーブル」が必要

 HDMI 2.2は最大データ伝送量が大きくなっている。そのため、同規格をフルに活用するには「Ultra 96認証」を取得したHDMIケーブルが必要となる。

 HDMI LAによると、HDMI 2.2対応機器をUltra96 HDMIケーブルで接続した場合、4K/240Hzの映像を”無圧縮”で、4K/480Hzや8K(7680×4320ピクセル)/240Hzの映像をDSC(映像ストリーミング圧縮)で伝送可能だという。

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