1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. デジタル家電

実売4千円台でパン/チルトに対応 3COINSから登場した「ベージュ色」ネットワークカメラを試して分かったこと

ITmedia PC USER / 2025年1月22日 12時0分

 スピーカーを使ってカメラ付近の音声を聞いたり、マイクを使ってこちらから話し掛けたりするなど、双方向のやり取りにも対応する。さらに、暗闇でも撮影が可能なデイナイトモードも備えているので、夜間の監視にも適している。

 この他、特定条件でカメラを動作させるシーン設定をサポートするが、本製品とリンクさせられるデバイスや条件は少ない上、設定画面が直訳で分かりづらく、実用性はあまりない。また、Alexaとの連携メニューも用意されているが、試した限りAlexa側からは本製品を認識できなかった。取り扱い説明書でも言及されていない機能であり、基本的にスタンドアローンで使う前提で考えた方が良いだろう。

●上下方向の可動範囲が狭い点は要注意

 さて、本製品の売りの1つに、自動追尾機能がある。カメラの前を被写体が横切ると、それを見失わないよう画角を変えて追尾するという、パン/チルトカメラではおなじみの機能だ。本製品は屋内用ということで、部屋の中に入ってきた人物の他、室内で飼っているペットの動きを追うのが、主用途になると考えられる。

 ただし実際に使ってみた限り、機能は最小限といったところだ。被写体がいったんカメラの前に現れて静止し、そこから人間がゆっくり歩く程度のスピードで移動する程度の動きならばしっかりと追従するが、カメラから距離が近すぎる場合や、止まらずに小走りで横切るなどの素早い動きだと、反応すらしないこともしばしばだ。

 また同等の機能を持ったWebカメラの中には、追従しきれずに被写体をロストすると左右に首を振って探すような製品もあるが、本製品はロストして動きを止めるとそれっきりだ。こうなると、室内で走り回っているペットを観察するような用途では、期待したような映像は得られない可能性が高い。

 一方で被写体をロストした場合、数十秒経つとカメラはホームポジションの位置へと戻るので、自動追尾を常時オンにしておいても支障はない。とはいえあまり過剰な期待はせず、手動操作を併用する前提で考えておいた方が良いだろう。

 これに関連して気になったのは、上下方向の可動範囲の狭さだ。真上を向けられないのは実用上それほど支障がないのだが、水平方向から下に向けることもほぼ不可能なので、戸棚の上に設置して部屋全体を俯瞰(ふかん)で撮影するといった使い方はできない。ちなみに、仕様上は上40度、下15度となっている。

 そのため、例えば床面に置いたペットのケージを撮影したければ、それと水平の位置、つまり床の上か、少なくとも床から数十センチ低い位置に置く必要がある。置き場所の選定は慎重に行った方がいいだろう。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください