心地よいメモ書きから録音、ChatGPTによる要約、Kindleまで “仕事に使える”電子ペーパーAIスマートノート「iFLYTEK AINOTE Air 2」を試す
ITmedia PC USER / 2025年1月23日 12時15分
●AIの精度は?
ここまでに紹介したような作業フローは素晴らしいです。しかし、気になるのは、音声認識や要約の精度ではないでしょうか。
この精度レベルは、良い意味でも悪い意味でもなく、正直なところ「今ある技術」水準のものです。滑舌悪く話すとも認識できず、要約も実体はChatGPTなので、お使いの方はどのような精度なのかが分かるかと思います。
AINOTE Air2だから他製品に比べて大きな違いを感じるほど精度が高い、といったものではない点は留意しておいた方がよいでしょう。前述しましたが、目玉は「用意された作業フロー」です。
なお、リアルタイム文字起こしや翻訳機能はインターネット接続が必要です。会議中に、その場で内容を文字起こししながら使いたい場合は、ネット環境が必須となるので注意が必要です。
ただし、ネット環境がなくとも録音自体はでき、後で文字起こしや翻訳処理をかけることは可能です。これは、翻訳言語設定を誤っていて、あらためて翻訳したい時などにも活用できます。
取りあえず録音データを確保しておけば、後日、AIの精度が上がった際に再度文字起こしや翻訳をかけると、より精度の高い内容で出力できるかもしれませんね。
なお、ChatGPTの利用にログインは不要です。アカウントなしで利用できます。
●重要なペンの書き心地 こちらも素晴らしい
ペン好きな私ですが、AINOTE Air2のペンは私の中ではトップクラスの完成度だと感じました。反応も良く、パームリジェクションも素晴らしいです。ペンの後ろ側には消しゴム機能が搭載されており、消した部位のみが消えるタイプです。
OSレベルでペンの種類を変えられる点もユニークだと感じました。よくあるのはアプリごとにペン設定を変えられるものですが、AINOTE Air 2は端末としてペン設定を変更することができます。
また、メモ上で特定の記号を書くことで、タスクやスター付きリストに自動的に振り分けられるのも面白いです。タッチキーボード入力を使わず、ペンでいろいろな操作をして欲しい、という思いを感じます。
●他にも多少機能はあるが、実用性は人それぞれか
メールの送受信など、他にも多少の機能が備わっています。しかし、電子ペーパーでわざわざメールを使う必要があるかというと疑問が残ります。
Kindleアプリの利用や、PDFを取り込んで表示することもできます。このあたりは電子ペーパー端末の強みとなる点でしょう。
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