子供の熱性けいれんは、座薬で予防できるって本当?

イクシル / 2014年12月4日 12時0分

写真

1才半のお子さんは、発熱による熱性けいれん(熱性痙攣)を2回経験しており、ママはとても怖い思いをしたと言っています。熱が上がる前に解熱剤の座薬を使うと、熱性けいれんの予防になるという話を聞いたそうですが、看護師さんたちは何と言っているのでしょうか。

子供の熱性けいれんについての相談:「熱が高くなる前に解熱剤の座薬を使うと、熱性けいれんの予防ができる?」

『1才半の息子は、保育園に通っているのでよく風邪をうつされて発熱します。高熱が続いた時に、熱性けいれんになったことが2回ありますが、目が昇天したり、とにかく恐怖でした。熱性けいれんを防ぐために、熱が高くないうちから解熱剤の座薬をさすとよいと聞きましたが、本当なのでしょうか。(20代・女性)』

解熱剤の座薬を使っても、熱性けいれんの予防にはなりません

解熱剤の座薬では、熱性けいれんを防ぐことはできないと看護師さんは言っています。

『解熱剤の利用では、熱性けいれんを抑えることはできません。急激な熱の低下で低体温症を起こしたり、解熱剤の効果が切れて、再び熱が上がった時にけいれんをおこす可能性もあり、解熱剤を使っても使わなくても、けいれんをおこす確率は変わらないとも言われています。(産科看護師)』

けいれんを繰り返す場合は、抗けいれん剤の座薬が処方されることもあります

熱性けいれんを何度も繰り返す場合は、医師に相談し、けいれん予防剤の処方を受けることもできますが、その使用については医師によっても意見が分かれているようです。

『けいれんを繰り返す場合は、その予防に「抗けいれん剤」の処方が受けられます。抗けいれん剤は、熱が37.5℃以上になった時点で体重に見合った容量の座薬を挿肛し、発熱が続く場合は約12時間毎に挿肛します。発熱が長く続く場合は小児科を受診し、その後の対処法は医師の指示に従ってください。(内科看護師)』

『熱性けいれんについては、予防的に高熱が出る前に抗けいれん剤を使うべきという医師と、予防処置は必要ないという医師の両意見があります。ふらつきなどの副作用の問題があるからだそうですが、実際に痙攣をおこした子供を目の当たりにした保護者の方は、抗けいれん剤の処方を希望することがほとんどのようです。(内科看護師)』

けいれんを起こした際は、慌てずに落ち着いた処置を

子供が急にけいれんを起こすと驚いてしまうのですが、慌てないようにしましょう。ほとんどの熱性けいれんの場合、長くても数分で治まるようなので、嘔吐物で窒息などしないよう顔を横に向けてあげてください。

『ほとんどの熱性けいれんは数秒から数分で治まるので、慌てず落ち着いてください。びっくりして身体を抑えたり、大きな声で刺激を与えてはけいれんを増強させよくありません。首の下にタオルなどを入れて気道を確保し、唾液や吐物が口の中に溜まらないよう顔は横向きにしてください。また、日頃からうがいや手洗いの励行、栄養をしっかりとって風邪にかかりにくくするのもひとつの予防法です。(産科看護師)』

『けいれんを起こした際は、嘔吐物で窒息しないよう顔を横に向ける、けいれんの持続時間やけいれん時の様子をメモするなどいくつか注意点があるので、抗けいれん剤の使用の相談と合わせ、対処法についても医師に訊ねておくとよいでしょう。(内科看護師)』

目の前でけいれんしている我が子を見ると、冷静に対処するのは難しいかもしれませんが、できるだけ慌てないようにしましょう。熱性けいれんを繰り返すようなら、一度小児科を受診して、抗けいれん剤について相談してみてはいかがでしょうか。


<こちらの記事は、看護師・薬剤師・管理栄養士等の専門家(以下、「専門家」)が回答するQ&Aサイト「なるカラ」の回答を元に作成されております。本記事における専門家のコメントはあくまで「なるカラ」で回答した各専門家個人の意見であることをご理解の上、お読みいただければ幸いです。>

イクシル

トピックスRSS

ランキング